“稼げない人の手帳”6つの共通点と、1億円稼ぐ人の手帳術

生活

更新日:2013/9/20

 今年度もいよいよ後半戦。新年まで残り3カ月とあって、2014年版の手帳コーナーを目にする機会が増えてきた。

 同時に、9~10月にかけて『働く女性のための手帳術』『結果を出す人の手帳術 決定版』『働くママの手帳 2014』など、手帳の一歩進んだ使い方を指南する書籍の出版ラッシュを迎えている。なかでも、来年の収入アップを目指す人にオススメしたいのが『一生かかっても知り得ない 年収1億円手帳』(経済界)だ。

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 著者は、個人年収1億円超の50名を中心とした多くのクライアントを抱える“富裕層専門”のファイナンシャル・プランナー、江上治氏。累計25万部を記録した『年収1億円思考』『年収1億円人生計画』に続く第3弾となる本書では、年収1億円の人たちの手帳使いの共通点から、稼げる手帳作りのワザを読み解く。

 たとえば、稼ぐ人たちの絶対的な共通点は、「稼ぐ仕組みを知っている」「稼ぐための行動を習慣化している」の2点。彼らにとって手帳とは、この2項目について徹底的に考え、脳に、身体に沁みこませるためのツールだという。

 とてつもなく稼ぐ人にとって、手帳とは「自分史を記録して勝てる自分に変化させる武器」。しかし、稼げない人たちにとっては「単なるスケジュール管理帳でしかない」。第1章「年収1億円稼ぐ人は“手帳”に何を書いているか」で詳しく語られる、ダメな手帳の6つの共通点を見てみよう。

(1)1ページ目に何も書かない
(2)スケジュールが中心
(3)明日、明後日と「先のこと」しか見ない
(4)自分のことだけ書く
(5)手帳にワクワク感がない
(6)サイズが小型

 なかでも、(2)の「スケジュールが中心」の使い方は思い当たる人も多いはず。いったい何が悪いのだろう?

「(スケジュール中心の手帳には)その日々の行動が“どうのような目的を達成するために”行われているのかという、最も重要な意識がない(中略)。この“何の目的で”という意識を欠いた行動は、毎日を、1週間を、1カ月を、そして1年を、みごとにバラバラな不連続の集合体としてしまう」

 動き回ったわりに何の成果も得られないまま、あっという間に1年が経ってしまうというわけだ。自分の夢である「目的」へ向かって着実に進む人と、ただただ「目標」に追いかけられて日々のタスクをこなすだけの人では、同じ時間を過ごしていても将来に大きな差が出てしまう。

 目的があれば、叶えるまでの年数を割り出し、到達するために必要な目標、手段、期限を設定できる。そして、毎日の行動に具体的に落としこんでいける。目的と目標を記し、それを達成するためのロードマップとして使うことこそ、稼ぐ人の手帳の使い方なのだ。

 ほかにも、過去を記録して自分の“勝ちパターン”を分析する方法や、手帳でワクワク感を演出する意味、人生を変える手帳哲学などが詰まっている。実際に手帳の使い方を変えたことで成功した人の具体例や、新聞、雑誌の切り抜きや自分史、目標などがスクラップされた手帳の実物写真も必見だ。

 手帳を稼ぐための“最強の武器”へと作りあげるテクニックがあますことなく記されている本書。2014年を稼ぐ年にしたければ、ぜひご一読あれ。

文=矢口あやは