新連載開始! 話題の作家、宮木あや子が出版社を舞台に描くお仕事エンタメ

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/23

宮木あや子

イラスト=茶谷怜花

 第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をW受賞した『花宵道中』(新潮社)のほか、長澤まさみ主演により映画化された『群青』(小学館)、『雨の塔』(集英社)、『セレモニー黒真珠』(メディアファクトリー)、『婚外恋愛に似たもの』(光文社)など、注目作を続々刊行している話題の作家、宮木あや子によるWEB新連載が始まった。

advertisement

 自らが「B面」と呼ぶ、女性たちの本音をあけすけに吐露しつつも明るく突き抜けた作風が魅力の宮木あや子
 今回の舞台は出版社だ。

『校閲ガール』の主人公は、総合出版社・景凡社に勤めて二年目の河野悦子(こうの・えつこ)。
 憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て根性と気合で入社したものの、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、配属されたのは校閲部だった。

 校閲とは、「文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること」。校閲部は、一部の出版社に存在する専門的な部署だ。

 悦子は苦手な文芸書の校閲を担当している。「早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。

 そして悦子の担当する原稿やその周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルや事件が巻き起こり……!?

『ダ・ヴィンチ』9月号に第1話が掲載され好評を呼び、このたび第2話からのWEB連載が開始された。公開は無料。連作となっているが、話ごとにエピソードは完結しているので、単独でも楽しめる。

 今後、『ダ・ヴィンチ』本誌の発売日に合わせて月ごとに更新される予定。次の更新がされると、前の話は読めなくなるので、毎月ぜひチェックしたい。

⇒連載小説『校閲ガール』特設ページ