ダチョウ倶楽部・肥後が20年来の腰痛を完治させた方法とは?

健康

公開日:2013/10/18

 国民病、いや人類共通の病ともいわれる腰痛。「ヘルニア」などのハッキリとした病名がつく人は全体の2~3割程度といわれ、レントゲンやMRIで異常が発見されない「非特異的腰痛」と呼ばれる人は、整体やカイロプラクティック、または適度な運動などで痛みをやり過ごしながら、この病と付き合っている。

 もし、日々のちょっとした習慣で腰痛が完治できたら―。腰痛持ちにとっては夢のようなことを実現した男がいる。体を張ったリアクション芸で知られる、ダチョウ倶楽部のリーダー肥後克弘だ。「注射なし! 薬なし! コルセットなし!」で見事腰痛を完治したというが、一体どんな方法で腰痛を撃退したのだろうか。

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 著書『あきらめない腰痛 僕の20年来の腰痛を治した驚きの方法』(肥後克広:著、銅冶英雄:監修/太田出版)によると、肥後が腰痛と“出合った”のは、20代前半のこと。まだ芸人の卵で、肉体系のバイトを掛け持ちしている生活で腰に負担がかかったのか、ある日激痛が走り、担ぎ込まれるように病院に運ばれたという。下った診断は、急性の腰椎椎間板ヘルニア。すぐに手術の段取りが進められるものの、手術経験者から痛みが完全になくなるわけではないと聞かされ、手術を見送る。

 それから20年近く自分なりの対処法で腰痛と付き合ってきた肥後だが、2011年9月、「お茶の水整形外科」の銅冶医師との出会いで、一変。銅冶氏の唱える体操で劇的な改善が見られるようになる。

 その体操とは、「基本、“腰をうしろに反らしたり、前に曲げたりする”」だけのシンプルなもの。ベッドにうつ伏せになり、両脇に置いた手で押して上体を反らす。伸びきったら、ゆっくりともとに戻す。ただこれだけの誰にでもできる動きだ。

 仕事中などに立って行う体操は、足を肩幅に広げて両手で腰を支え、膝が曲がらないように注意しながら上体を反らす。反りきったら、ゆっくりと元に戻す。こちらも簡単な動きだ。

 「たったこれだけで?」と驚いてしまうが、腰痛持ちの多くは前かがみになる動作や猫背の姿勢により、本来はゆるやかなカーブを描いているはずの腰椎前弯カーブが崩れている状態にあり、この体操で関節を正しい位置に動かせるようになるという。

 空き時間や寝る前などのちょっとした時間で行えることができるので続けやすく、肥後は1年後には完治のお墨付きをもらえるように。とはいえ、シンプルな動きゆえに陥りやすい罠も。本書には自己流の落とし穴や、腰痛持ちの多くが悩む「首、肩の痛み」に効く体操、腰痛再発の予防体操まで書かれており、腰痛を治したい人をあらゆる角度からフォローしてくれる。

 運動は腰を痛めないように恐る恐る行う、ブーツなどの重い靴や少しでも合わない靴は敬遠する、旅行の際にはベストを必須など、いままで制限していたこととも、腰痛を治せばサヨナラできる。「一生付き合うものだから」とあきらめる前に、『あきらめない腰痛』で物は試しとチャレンジしてみてはいかがだろうか。もしかしたら、自由に動き回れる、軽やかな肉体が手に入るかも!