あのおんぷちゃんが恋をした!? 「おジャ魔女どれみ」たちの現在とは?

マンガ

公開日:2013/10/20

 1999年の放送開始から4年間、日曜朝の放送枠で子どもたちを魅了していた「おジャ魔女どれみ」シリーズ。アニメでは小学生だったどれみたちだが、ラノベの『おジャ魔女どれみ16』や『おジャ魔女どれみ17』では、どれみをはじめ、はづきちゃんやあいこちゃん、おんぷちゃん、ももこちゃん、ハナちゃんらが高校生になった姿を描いている。アニメの放送終了から10年たった今でもその人気は衰えておらず、続編のアニメ化を希望する声も多数あがっているほど。そして、10月2日に発売された『おジャ魔女どれみ17 2nd ~KIZASHI~』(栗山 緑:著、馬越嘉彦:イラスト、東堂いづみ:原著/講談社)では、人気キャラだったおんぷちゃんが初めて恋してしまうというのだ。高校生になった彼女たちは、いったいどんなふうになっているのだろう?

 まず、クールで大人びた印象だったおんぷちゃんは高校生でも健在。再び女優を目指して活躍する彼女は、事務所の借りているマンションで一人暮らししながら学校に通ったり、MAHO堂でバイトしたりしている。しかし、そんな彼女も17歳になって初めて恋をした。ももちゃんに「やっぱりLOVEの兆しだネ」と言われても「違う……わよっ」と歯切れの悪い返しをするおんぶちゃんなんてなかなか見られない。両手を頬に当て「私、あんなふうにお姫様みたいに扱ってもらったの、初めてかもしれない……」とときめく乙女の姿を見せる。彼女が「演技もうまいし、私よりもずっと忙しいのに、笑顔を絶やさないし。それに、私をとっても大事にしてくれるのよ」と熱く語るお相手とは、果たしてどんな人なのか?

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 また、どれみは大好きな小竹を支えるために高校でサッカー部のマネージャーになり、後輩やメンバーのよき相談相手にもなっている。進路のことや部活のこと、恋愛のことなど、思春期にはつきものの悩みにぶつかりながらも、小学生のころと変わらぬ明るさと前向きさでみんなを励ましてくれている。

 はづきちゃんは3歳から始めたヴァイオリンでプロになるため、中学からカレン女学院という音楽科のある学校に通い、国際コンクールでは準優勝した。幼なじみで彼氏の矢田くんとは、音楽を通じて互いに高めあえるいい関係を築いているよう。

 100メートルで日本新記録を出しながら、アキレス腱断裂の事故にあい、走ることをやめてスポーツトレーナーを目指していたあいちゃんも、今度は400メートルでオリンピックを目指すために復帰。

 パティシエールを目指しているももちゃんは、毎日学校が終わるとまっすぐMAHO堂に向かい、いろんなスウィーツを作りはじめる。それに、毎月限定のスウィーツを考えて作ったり、近所にある「Eugene」というお店のショコラティエ・藍さんにいろんな技術なども教えてもらっている。その藍さんに片想い中のももちゃんは、「ワタシ、彼女に立候補するヨ」と直接宣言しちゃうほど積極的。

 ハナちゃんも魔法で17歳になって、みんなと同じ高校生として過ごしているのだが、全国模試第3位で、模試を受けるたびに成績が右肩上がりで上がるほど優秀。分からないことは授業のあと、納得できるまで先生に質問していたし、ももちゃんの右腕となって頑張りながら受験勉強も深夜までやっている。学校創立以来、初めて「天下の東京大学の理Ⅲに合格する可能性がある逸材」として期待されているほど。しかし、実際の中身は7歳の女の子なのでときにはわがままを言ったり暴走しちゃうことも。

 心も体も女子高生へと成長した彼女たちだが、やはり当時の仲良しで温かな雰囲気はまったく変わっていない。みなさんも、ページをめくるたびにアニメの頃のおジャ魔女たちを思い出すこと間違いなしだ。

文=小里樹