捨てられない服が捨てられるようになる究極の片付け法

生活

更新日:2021/8/30

 部屋の片付けでもっとも“はかどらない”のは、なんといっても衣類だろう。「今は着ないけど、また着るかも」「高かったから手放せない」と言い訳をしているうちに、タンスの肥やしで溢れかえっている……。毎朝、いらないものだらけのクローゼットを開けるたび、ため息をついている人もきっと多いはずだ。そこで劇的に服を整理できる方法10月9日に発売された『捨てられない服の片づけマジック!』(横森美奈子/小学館)から紹介しよう。

 まず、服の整理をする前に頭に叩き込んでほしいのは、「服は“着る”ためのもの」であるということ。当然すぎる話だが、これがいちばん重要なキーワードになるのだ。

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 たとえば、「サイズが合わなくなったけれど、また痩せたら着るつもり」という服。いま着られない服は、言ってみればもはや「着るためのもの」ではない。第一、痩せたときには流行も変わっているし、そもそも痩せられるかどうかも怪しい。むしろ痩せたときには「今まで着られなかった服、着たかった服」を買えばいい……と考えるべきなのだ。

 「好きなブランドの服だから」「好きな色だから」という理由で捨てられない服も多いはず。でも、オシャレがしたいのであれば、自分が好きか嫌いかよりも「自分がどう見られているか」という客観性を持つべき。そうした客観的な目で見れば、「長く着ていて愛着がある服」も、他人には“ただの着古した情けない服”に見えていることに気付けるかもしれない。

 では、いざ片づけに突入するときはどうしたらいいのか。絶対に用意するべきなのは、「全身が映る鏡」。鏡と自分の距離は1.5メートル。このとき鏡に映る姿は「3メートル離れたときの見え方」になるのだが、これが「自分を“客観視”できる最低の距離」なのだという。そして、たとえTシャツ1枚でも、必ず実際に着てみて、全身を鏡で見てみる。当然、下着も着用し、メイクも外出時レベルに施し、アクセサリーなどの小物類、靴を用意。さらに椅子も用意し、座ったときのお腹ぽっこり加減もチェックするのが大事だ。「そんなの直視したくない……」という気持ちもよく理解できるが、ダイエットのモチベーションも高められるためと信じ、心を鬼にしよう。

 ここまで準備ができたら、次に大きなビニール袋や段ボールを用意し、服を「いる」「いらない」「わからない」に仕分けていく。服を試着したときに「買うか、買わないか」で悩むのと同じように、「いるか、いらないか」を厳しく判断していくのだ。「持ってるんだから、まあいいか」と甘く見積もっていると服は減らないので、かなりシビアに判断しよう。服を着て、鏡に映った姿を見るときのチェックポイントは、
1.サイズ感
2.劣化度
3.着映え・顔映り
4.活用度
の4つ。この方法は、服が「いるか、いらないか」だけではなく、「ブラウジングすればいいかも」「重ね着したらいいかも」といったように“工夫して着るアイデア”も湧いてくるので一石二鳥だ。

 「あんなに好きだったはずなのに、いらない服だったんだ!」と、まるで恋から醒めるように冷静になれる、この洋服片づけ法。自分に似合う服だけが詰まったクローゼットは、気分をスッキリさせるだけでなく、自分に自信も与えてくれるはずだ。