ビッグダディが漫画家デビュー? 彼が描く4コママンガは「コボちゃん」「あたしンち」になれる?

芸能

公開日:2013/10/26

林下清志オフィシャルブログ「ビッグダディの ~今日こそしあわせに~」より

林下清志オフィシャルブログ「ビッグダディの ~今日こそしあわせに~」より

 今、ビッグダディこと林下清志のブログが話題になっている。今月から、アメブロで日々の出来事や食事のレシピと写真などをアップしているのだが、なかでも人気なのが自作の4コママンガ。自分や子どもたちを主人公にした家族もの4コマなのだが、キャラクターは接骨院の看板にも使われていたモグラ。ブログには「見ていてほのぼのする絵で大好きです」「ブログでダディのファンになりました!」といったコメントも多数寄せられるほど。

 そして、家族ものの4コマといえば『コボちゃん』(植田まさし)や『あんずちゃん』(田中しょう)『あたしンち』(けらえいこ)など、新聞連載される名作も多い。本人もそれを目指しているようで、『女性自身』(光文社)では、ビッグダディに「4コマ漫画の仕事もできたら…」という夢があるそうだと林下家の知人が語っている。そんな彼の描く4コマは、どんなものなのだろう?

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 まず、ブログを始めた10月9日には、長女が生まれたときのことを描いた4コマが。小さかったのでミルクも一度に飲めず、90分おきに起こされていた思い出を「大変だったけど幸せな日々だった…」と振り返っている。また、長男が生まれたときには「子供を見ていて時間をわすれる」ということを初めて経験したようで、当時照れくさく思った様子を描いていた。

 このほのぼのした雰囲気や、心がポカポカする話は、幅広い世代の人が目にする新聞においても強みになるかも。とくに、朝刊に載るものなら朝にふさわしいさわやかさも必要。実際、東京新聞での連載が4年半で終了してしまった『ちびまる子ちゃん』(さくらももこ)の4コマは、陰口があったりネガティブで笑えないと批判の声も多かったようだ。その点、ビッグダディの4コマならネガティブ要素など一切ないし、朝からほんわかできること間違いなし!

 しかし、ただほのぼのしているだけでは足りない。新聞に掲載されている4コママンガにとっては、時事ネタや季節ネタも重要なポイント。たしかに、名前をつけた経緯や子どもたちが名前を呼び捨てにしている理由など、親の立場ならほのぼのと共感できるものも多いだろう。しかし、子どもがいない人や彼の子育て論に共感できない人からしたら、ただ自分の昔の思い出を語られても何もおもしろくない。でも、最近のニュースやその季節の風物詩を絡めていけば、多くの人の共感を得られるはず。話題のニュースを見ていて子どもたちがツッコミを入れたり、季節の行事を家族で楽しんだり、といったエピソードを紹介してみてはどうだろう。

 さらにもうひとつの課題は、オチが弱いこと。「なつかしいなーっ」「ガマンさせたな…」と回想して終わるだけでなく、オチを考えた話も描けるようになると、今の絵日記的なものからより4コマらしい作品になる。別に毎回毎回がっちりとオチをつける必要はないが、たまには「お?」と目を引くオチが描ければ、メリハリが出て毎日読む新聞4コマでも読者を飽きさせない。そうすれば、ビッグダディファン以外の読者も惹きつけることができるだろう。

 モデルがいるのでなかなか難しいかもしれないが、オチを意識して時事ネタや季節ネタを上手く盛り込んでいけたなら、新聞連載も夢じゃない!?

文=小里樹

■林下清志オフィシャルブログ「ビッグダディの ~今日こそしあわせに~