ほぼ日×伊勢丹がタッグ クリスマスディナーを豪華に変身させる極ウマ「調味料」とは?

食・料理

公開日:2013/11/21

 相次ぐ食品偽装で外食への不信感が高まる昨今。こんなときこそ自炊を極めたいものだが、「自分でつくると似たり寄ったりの味になってしまう」と悩んでいる人も多いはず。そんな人にオススメしたい本が、11月1日に発売された『調味料マニア。』(武井義明、松田知華/主婦と生活社)だ。著者は人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の有名グルマン編集者と、品揃えに定評のある伊勢丹新宿店のグローサリー担当者。この夢のタッグで展開される本書から、思わず試したくなる調味料を紹介しよう。

 まず、「こんなものあるの?」と驚かされるのが、以前テレビでも紹介され大きな反響を呼んだ「昆布の水塩」(松前屋)。スプレーボトルに入っている中身は、なんと塩とだし。「水塩」というのは古典的な調味料であるらしく、それを手軽に使えるのがこの商品の大きなポイントだ。とくにオススメだというのが、塩分が17%のもの。パスタの仕上げやおむすびをつくる際の手塩の代わりに使えば、だしの旨みでワンランク上の味わいになること間違いなし!

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 さらに、大いに興味をそそられるのが、「ふたを開けるだけで失神寸前」という「白トリュフバター」(ポッディ)。高級食材・白トリュフをふんだんに使用したバターだというが、「じつは、調味料売場の中で“知る人ぞ知る”一品」とのこと。一瓶1365円ということもあり手を伸ばしにくい商品には違いないが、シンプルなオムレツやパスタ、リゾット、トーストなどに加えるだけで「かなりリッチな気分」になれるのだとか。とくに試してみたいのが、じゃがいもにこのバターをまとわせた「おとなのこふきいも」。調理実習で習った一品がラグジュアリーなおつまみに大変身しちゃうので、「クリスマスには自宅で恋人とディナー」という人はぜひ試してみてほしい。

 稀少さでいえば、外せないのが「みそたまり」(石孫本店)。醤油の元祖といわれる味噌の上澄みを集めたものだが、仕込んだ味噌の1%しかできないという贅沢品。使い方は醤油と同様だが、「角がなく、ちょっと甘めの味」で「味噌の香りがほんのり」するそう。これを使ったレシピ例のひとつが、まぐろの和風カルパッチョ。みそたまりはごま油やチーズとも相性バツグン。「まぐろのおいしさを引き立ててくれます」とのことなので、こちらもおもてなしや特別な日の一品になりそう。

 本書は調味料を使ったレシピ集も掲載されているため、調味料を購入したら、いろいろ試せるのがうれしいところ。なかでも“カロリー過多”“調味料使いすぎ!”のレシピを紹介した「わるいめし」コーナーは、こってり好きには見逃せない企画。茹でたアスパラガス15本に対してバター200グラム、つまり1個まるごと使ってしまうという「アスパラガスのフランドル風」や、伊勢丹新宿店でクリスマスシーズンに少量置かれるという「がちょう脂」を使用した「ポム・フリット(ベルギー風フライドポテト)」など、写真だけでヨダレが止まらなくなるレシピも。この冬はちょっぴり贅沢な調味料で、自宅レストランを楽しんでみてはいかがだろう。