これだけは押さえておきたい! 2013年電子書籍レビュー人気作品ベスト5 (コミック編)

マンガ

公開日:2013/12/30

 2013年も残り2日。ここで、2013年に良く読まれたコミックの人気レビューを紹介しよう。世間一般の売上げランキングとは一味違った面白いコミックに出会えるかも。

 1位は、ほんわかキャラでお馴染み『ぼのぼの』の生みの親・いがらしみきおさんがイラストを手掛けた異色作。内容はいたっておどろおどろしいものだ。ランクインした作品をみると画が特徴的なものが多かった。それでは、5位までざっとおさらいしよう!

advertisement

■1位 『羊の木』(山上たつひこ:著、 いがらしみきお:イラスト/講談社)
レビュータイトル=“気味悪く、でもやめられない。早く続きを…!
ギャグ漫画の巨匠2人が奏でる「不安」「願望」そして「笑い」の先にある物語。――とある日本の地方都市が、犯罪を犯し刑期を終えた元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトの試行都市となる。市長は一般市民には何も知らせずに元受刑者の過去を隠し転入させるというこの更生促進事業を受け入れた。移住するのは、凶悪犯罪を犯した11人の元受刑者。はたして、このプロジェクトの行方は!? 貴方の隣人が凶悪犯罪を犯した元受刑者だったら…。

■2位 『ULTRAMAN』(清水栄一、下口智裕、円谷プロ/小学館クリエイティブ ヒーローズ)
レビュータイトル=“ウルトラマン因子で戦う巨大化しないウルトラマンの現代風スペシウム光線に胸アツ
初代ウルトラマンであった早田進の息子・早田進次郎。彼は、父の身体に残っていたウルトラマン因子による影響で、
生まれながらに特殊な能力を持っていた。平和と思えていた早田親子の生活は、突然仕向けられた敵の攻撃によって一変。
進次郎は、抗えない運命に巻き込まれていく…。

■3位 『秋津』(室井大資/KADOKAWA エンターブレイン)
レビュータイトル=“悪夢のような父親と、老成した息子のドタバタシュールギャグ
秋津薫(あきつ・かおる)、職業・漫画家、息子・ひとり。奇行・暴言、かなり繊細。めんどくさいけど憎めない。秋津いらか、小学生。父親があまりにめんどくさい為に、かえって立派に成長した少年。そんな親子の修羅的日常コメディー。

■4位 『ケーキを買いに』(河内遙/太田出版)
レビュータイトル=“エロス的ヘンタイ的日常!? 出口のない性癖に振り回される5人の人間模様
秘めた思い出に浸る老紳士、昼下がりの性教育に励む女子中学生、ツン度95%の眼鏡男子…町のケーキやさんを訪れる、ちょっとヘンで魅力的なお客さんたちを描く。『夏雪ランデブー』の作者が奏でる傑作オムニバス。

■5位 『式の前日』(穂積/小学館)
レビュータイトル=“「このマンガがすごい! 2013・オンナ編」第2位! ネットで話題の感動作がついに電子化!
双子の兄弟、ワケありの親子、結婚をひかえた男と女…。“ふたりきり”という情景を温かく、鮮やかに切り取った珠玉の短編よみきり集。新進気鋭の著者・穂積のデビューコミックスにて最高傑作。