お腹ポッコリが冷水で解消できるだって? ガチでやってみた

ダイエット

更新日:2014/1/29

 新たな年が明けて、はや約1ヵ月。楽しかった思い出が薄れていく中、おせちやお餅でポヨンと肥えた腹回りは元に戻る気配ナシ…。これではいかん! と、ビリー隊長のDVDをゲットして入門するも、ハードすぎて気絶寸前に。

 いや、ムキムキになりたいわけじゃないんです。ポヨッたお腹を楽にキュッと引き締めたいだけ。もっと言うなら、簡単に美しくなりたいだけ。そんな方法はないのだろうか?

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 オリンピック選手やミス・ユニバース・ジャパンのトレーニング講師などを務めるアスレティックトレーナー、金塚陽一さんは、書籍『「腹」を8センチ減らす技術』(晋遊舎)の中でこう述べている。

「これまで、たくさんのアスリートや美を追求する人たちを指導してきて、男性、女性問わず、身体の仕組みや美しい身体を作ることについて追究し続けてきました。そんな僕が断言できるのは、“一般の人のダイエットにはトレーニングやエクササイズは一切必要ない”ということです」

 そんな「金塚式ダイエット」で最も重視するのは、食事制限や運動ではなく、自律神経を整えること! 自律神経が乱れると、代謝が下がり、脂肪が燃えにくくなって太ってしまうのだとか。

 自律神経を整える方法は、ぬるま湯に30~40分入浴する、6~7時間は寝る、3食食べる、水をよく飲む、正しい歩き方をする、半年に一度プチ断食をする…といったことを実践するだけ。そのなかでも、“最強のダイエット”とされているのが「入浴」だ。

 「風呂上りに褐色脂肪細胞が集中している部分を冷水で刺激すると、“もっと温めなくては!”と活発化し、溜め込んだ脂肪を燃焼させてくれるというわけです。(中略)その日の脂肪はその日のうちに打て! です」

 「褐色脂肪細胞」がある場所は、両足裏、両ひざ裏、股間、背中の肩甲骨周辺、両脇、脳天の6か所。心臓から遠いところから少しずつかけていく。そんな簡単なことで痩せられるならば、というわけで「湯船につかる+冷水かけ」の効果がいかほどか、7日間ガチで検証してみた!

●1日目 やや熱めに風呂を沸かして15分浸かり、いざ冷水シャワー! 10秒ずつ根性でかけたものの、歯がガチガチ鳴り、寒くて寝られず。風呂を沸かしなおす愚行に走る。よく読むと「ぬるま湯に30~40分浸かってから」と書いてあった。

●2日目 1日目の教訓を胸に、じっくりと30分ほどぬるま湯に浸かり、額に汗をかいて再チャレンジ。気分は滝行中の修行僧。なんの悟りも得られないまま、全身に浴びはじめて10秒で脱走。全身が赤くなってしもやけ状態に…。

●3日目 湯船に30分浸かるが、水をかけるのが苦行すぎて湯船から出られない。頭からシャワーでお湯をかけつつゆっくりと冷水に変えてみる方式にするも、ツラさは変わらず。おまけに効果もよくわからず。

●4日目 入浴自体がストレスに変わり、やむをえず冷水シャワーを足だけに切り替える。時間は10秒程度。水をかけた足がキンキンに冷えたあと、タオルでふくとポカポカに。熱いような、かゆいような、血行がよくなったことを実感。

●5~6日目 4日目と同じ方法で、下半身+背中(肩甲骨)に冷水シャワーをかける。5日目を越えたあたりから、入浴後のポカポカ感が楽しみに。

●7日目 相変わらず6ヵ所の冷水シャワーはあまりの寒さに断念。下半身+肩甲骨に冷水シャワーをかけて7日間の実験は終了。

途中から下半身のみなどというズルをしはじめたせいか、肝心のおなか回りのサイズダウンは…よくわからず。でも、最近は10分歩いただけで足がじんわり汗ばむことも! 「痩せるために欠かせない」といわれる代謝アップを実感する結果になった。

 本書には、ほかにも「部屋が散らかっている人は太る」「痩せたい人は鼻を使う呼吸を」「一番脂肪が燃えやすいのは午後3時前後」など、腹を8センチ凹ませるための“ダイエット術”が盛り込まれている。ハードなエクササイズ一切なしで身体を引き締めたい人は、ぜひともご一読を!

文=矢口あやは