ミニスカ制服が話題に。憧れのキャビンアテンダント就活の中身

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公開日:2014/2/1

『月刊エアステージ2014年2月号』(イカロス出版)

『月刊エアステージ2014年2月号』(イカロス出版)

 今春、羽田~福岡間を移動する方は、密かに楽しみにしているかもしれない。スカイマークがキャビンアテンダントの新ユニフォームを発表し、大胆なミニスカート姿に多くの注目が集まったことは記憶に新しい。格安航空会社LCCの参入により、激化を極める航空業界において、今も変わらないのはキャビンアテンダント(CA)への憧れだ。高度な英語を使いこなし、乗客にきめ細やかな対応をする彼女たちは、女性の就きたい職業としても上位に君臨し続けている。

 今回は、『月刊エアステージ』から日本航空のCAになるためのポイントや面接内容を紹介しよう。

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まず、英語は必須。「JALの内定者の多くはTOEIC600点以上を持っている」とのアンケート結果が記されているのは『月刊エアステージ 2014年2月号』(イカロス出版)。航空業界を目指す受験生向けに、実際の訓練の様子や模擬面接、過去問などが掲載されている月刊誌だ。パラパラとめくるだけでも、CA志望者向け専門学校などの広告も多く、英会話に特化したスクールも散見する。「募集要項では600点以上が応募資格ですが、600点で満足というわけではないのです」と、JALの採用に関わるスタッフが語っているように、入社後も国際線のファーストクラスを乗務できるよう、さらに高めていく必要があるとのことだ。

 “心身ともに健康”、“コンタクト矯正視力が1.0以上”などの応募資格をクリアし、エントリーシートが通れば、次に待ち受けるのは、JALがもっとも重要視している面接。いったい、どこに気をつければよいのだろうか。

■1次面接「グループディスカッション」
 5人ほどの受験者が一室に集まり、テーマを定めて意見を言い合う。その際、入室したタイミングから、面接官によるチェックは始まっている。誌面で実施された模擬面接で「少し残念だったのは、入室する時に緊張していたせいか、あまり笑顔がなかったことですね」と、面接官のJALのスタッフは指摘する。そして「他の方がしゃべっているときに、その方ではなく他の方向を見ている方もいました」とあり、基本的な姿勢や、礼儀がチェックされるようである。

■2次面接「グループ面接」
 一次に合格したら、続いては2人~3人のグループに分けられる2次面接。ひとりひとりの話す時間が長く設けられており、日々の生活の様子や気付きといった人物像や、JALという会社を研究しているかどうかが問われる。質問内容には「なぜ破綻したJALを志望するのか?」といったきわどいものも。「経営破綻をしているからこそ、自分たちの力で会社をよい方向に持っていく努力ができると思い志望しました」と、前向きに捉えた回答が見受けられた。

■3次面接「個人面接」
 「ご自身の言葉で話せるようにしておくことが大事だと思います」と、前述の面接官。2次と同様に志望動機や家族の反応、趣味やアピールポイントを質問されている。緊張から言葉のつまる受験者もいたが「詰まったこと自体は問題ではないので、焦る必要はない」とのこと。常に自分らしい言葉で、柔軟に対応できる点を問われている印象だ。

 面接は黒のリクルートスーツが基本のようで、実際に参加した人は「黒だから毛玉が目立つ」と回答。また、「メイクやヘアスタイルに目が止まりやすい」、「ストッキング、無地のかばん、髪をまとめることは必須」といった貴重な意見もあった。面接のほかには筆記試験、適性検査、体力測定、身体検査もクリアする必要がある。

 CAといえば華やかな世界に思われがちだが、実際には日々の努力をし続けて、空でも地上でも乗客の安全を完璧にサポートしなければならない職業。そんな苦労をしながらも、乗客の笑顔が本当に嬉しく、励みになるそう。憧れていた夢を実現するには、まずは一歩から。一度きりの人生なのだから、挑戦してみる価値はある。

文=八幡啓司