恋バナ収集ユニット桃山商事が選ぶ、「恋愛への近道本」ベスト5

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更新日:2014/2/7

人恋しくなる冬、今すぐにでも恋人がほしいと思っているそこのアナタ。ひとまずこの5冊を読んでみよう! 恋バナを収集しまくっている「桃山商事」代表の清田隆之さんが、恋に必要なメソッドを教えてくれました。

二軍男子が恋バナはじめました。

清田隆之/桃山商事
二軍男子で構成された恋バナ収集ユニット『桃山商事』代表。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける恋愛の総合商社。男女のすれ違いを考える恋バナポッドキャスト『二軍ラジオ』も更新中。コンセプトは“オトコ版 SEX AND THE CITY”。初の著書『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)が2月20日に発売。

1位
豊かなコミュニケーションを考える。
弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)
弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)
  • 著者名:岡田美智男
  • 発売元 : 医学書院
  • 価格:2,160円

これは恋愛とは全然関係ない本ですが、恋愛のことを考える上で示唆に富んだ一冊です。著者は、万能ではないロボット(=弱いロボット)の研究者。例えば、ゴミを拾い集めることが目的なのに、アームがないため拾うことができず、まわりの人に手伝ってもらう、というようなロボット――「人とのコミュニケーション込みで機能を果たす」ロボットの研究をしています。豊かな関わり合いとはどういうものなのか。弱いロボットたちを通じて見えてくるのは、コミュニケーションというものの本質です。恋愛の基本もコミュニケーションですよね。モテる技術なんかよりも、他者と豊かに関わり合う心得を学んだ方が、素敵な恋愛にめぐり会えるような気がします。

2位
相手の苦しみを想像する。
ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」
ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」
  • 著者名:熊谷晋一郎
  • 発売元 : 青土社
  • 価格:1,512円

脳性麻痺の医師が、自身のリハビリなどで経験してきた「痛み」というものについて、様々な賢人たちと語り合いながら考察していく対談集。他人の痛みをどう想像し、どう関っていくかについて考えさせられる一冊です。現代に生きる人々は、基本的に忙しく、いろんな悩みを抱えているものですよね。恋愛においては、刺激より安心感やパートナーシップを求める人も多いのではないかと感じます。本書によれば、痛みや不安には、直接的な原因があるものばかりでなく、楽しい時間を過ごしたり、じっくり話し合ったりすることで消えるものもあるとか。痛みを共有できたら安心感や連帯感が生まれ、好意的な感情も芽生えるかもしれません。

3位
女友達を大切にする。
メロスのようには走らない。~女の友情論~
メロスのようには走らない。~女の友情論~
  • 著者名:北原みのり
  • 発売元 : ベストセラーズ
  • 価格:1,400円

「このまま一人だと孤独死する」という不安を抱えている女性は、思いのほか多いと思います。でも、そんな極端な不安に駆られ、焦ってする恋愛にはリスクもともないますよね……。安易に飛び込むと、傷つくし傷つけられる。だからこそ、恋人がいなくても楽しく過ごせる友達を大切にしておいたほうが、逆にいい恋愛ができるような気もします。女友達って、愚痴をこぼし合って、適切に批評してくれて、いざとなったら心強い味方にもなってくれる、大切な存在だと思います。世間的には男の友情のほうがアツくて、女の友情は裏表があるなんて言われてるますが……この本を読めば、それが社会的に植えつけられたイメージにすぎないことがわかります。友達を大切にしたくなる一冊です。

4位
恋愛感度を上げる。
キュンとしちゃだめですか?
キュンとしちゃだめですか?
  • 著者名:益田ミリ
  • 発売元 : 文藝春秋
  • 価格:1,296円

電車に乗っているサラリーマン、コンビニ店員、通りすがりの男子学生……彼らのちょっとした仕草や行為に、ふいにキュンとしてしまう……。そんな瞬間が、感情の動きをミクロレベルで捉えて描き出す天才・益田ミリさんの手によって凝縮された一冊です。ときめきは恋愛の醍醐味。「最近ときめかない」なんて言ってる人も、ちょっとしたキュンを能動的に探し出してみれば、“恋愛感度”が上がり、毎日が楽しくなるかもしれません。楽しそうにしている人は魅力的。恋愛のチャンスも広がるかも!?

5位
過剰に期待しない、悲観もしない。
世界婚活 (ideaink 〈アイデアインク〉)
世界婚活 (ideaink 〈アイデアインク〉)
  • 著者名:中村綾花
  • 発売元 : 朝日出版社
  • 価格:1,015円

契約社員で彼氏ナシ、親からの「結婚しろ」プレッシャーもひどく、人生が八方塞がりだったアラサー女性が、「日本でモテないなら海外で探せばいい」とばかりに市場を世界に広げて旅した婚活記。アメリカ、モロッコ、バングラデシュなど様々な国をめぐった後、パリで運命の男性とめでたくゴールインするわけですが、結婚を「一発逆転のカード」と捉えていた彼女は、最後に「結婚は好きな人と一緒にいるための手段でしかない」と気づきます。結婚に対する過剰な期待を捨て、冷静になって自他を見つめられるようになれる一冊かもしれません。余談ですが、日本人女性は海外で相当モテるとか。「いざとなれば海外も」という選択肢は、持っておくだけでも心強いかも!?

清田隆之さんより
「恋人がほしいと強く願うあまり、モテない原因を何かに求めようとしたり、愛されるにはどうすればいいかと即効性のある処方箋を探そうとしてしまいがち。でも、楽しい時間を過ごすとか、安心して暮らすとか、痛みを想像できるとか、ベーシックな部分をしっかり充実させていくことのほうが大事ですよね。そうすれば気持ちも前向きになり、恋愛成就の可能性も上がるかも! 恋愛も急がば回れの精神で!」