芦田愛菜ちゃん、本田望結ちゃんの腹のなかは? これが子役のホンネ!?

マンガ

公開日:2014/2/21

 ドラマや映画には欠かせない子役。今でも芦田愛菜や本田望結、鈴木福、小林聖蘭、谷花音など、人気の子役はたくさんいるが、最近、そんな子役を主人公にしたマンガが話題になっているのだ。それが、2月8日に2巻が発売された『このゆびとまれ』(大澄 剛/日本文芸社)。主人公の藤江恵那は、小学1年生の天才子役。普段はかわいく礼儀正しい彼女だが、楽屋に戻って髪をほどくとまるで別人のようになってしまう。この作品から、子役たちのホンネを探ってみよう。

 まず、子どもの特権である無邪気なかわいさを最大限利用している恵那。自ら「皆さんの大好きな“理想の子供”を見事に演じてあげますよっ」と言っているように、みんなの前ではとにかく無邪気で、一生懸命な良い子を演じる。しかし、大した実力もないのに自分をないがしろにした豊胸疑惑のあるグラビアアイドルには、撮影中に「どうしたらそんなにおっぱいが大きくなれますかっ?」と無邪気な笑顔で言う。また、現場の空気を悪くする大御所女優に対しても「いーよいーよおばさん」とほくそ笑み、「利用させてもらいますかっ!!」とかわいいくしゃみをして場を和ませる。彼女は、子どもだから許されることをなんでも活用しているのだ。

advertisement

 そして、最強の組み合わせである子どもと動物は、ドラマやバラエティでも共演するシーンが多い。しかし、動物は嫌いだと言う恵那。その理由は、「私の思い通りになんねぇ」から。フラミンゴと片足立ち対決をした際にも、自分がかわいく負けようとしたところでしれっとフラミンゴが足をついてしまい、微妙な雰囲気で勝ってしまった。そんなときは、その後マネージャーと一緒に焼き鳥屋へ向かい「はっはーーどうだ鳥っ!! 所詮貴様等など人間様の腹を満たす“食物”っ!」「ただの“肉”なのだよっ!!」と言って憂さ晴らしをする。かわいいと思っていた動物と子どもの絡みも、ホンネがこんな感じだったら見る目が変わりそう。

 そんな腹黒い一面を持つ恵那だが、食えない共演者に値踏みされたときは帰りに公園のトイレにこもり、「わぁぁぁんくやしいよぉ―――やだよぉ負けたくないよぉ」と、ひとりで泣く。それに、自分に自信がもてなくてCM撮影でNGを連発し、「もう辞める」と撮影をすっぽかして逃げた新人女優には「ふざけんじゃねぇよ」「自分も信じられねぇような奴が表舞台にしゃしゃり出てくんじゃねぇ!」と、たんかを切るのだ。子役といえども、そのプロ根性はすごい。というよりも、むしろ大人の世界に放り込まれた子役だからこそ、子ども扱いされたくなくてプライドも高くなるのだろう。

 実際の子役がどんなことを思っているのかはわからないが、やはりこれぐらい強かでなければ生き残っていけないものなのかもしれない。

文=小里樹