デスクに1冊置くだけで好印象? 『星の王子さま』好き男子がモテる!

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更新日:2014/4/14

 世界中で、聖書の次に読まれていると言われるほど人気の『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)。ある1人の飛行士が、不時着した砂漠で小さな星からやってきた王子さまと出会い、物語は進んでいく。女子は好きな本としてこの作品をあげる人も多いが、実は、『星の王子さま』が好きな男子はモテるというのだ。そこで、その理由や『星の王子さま』に学ぶモテテクニックを『もてる! 「星の王子さま」効果 女性の心をつかむ18の法則』(晴香葉子/講談社)から紹介してみよう。

 まず、『星の王子さま』には、そのタイトルだけで人を惹き付ける力がある。「星の王子さま」という言葉からイメージする言葉を10個あげてもらうという調査で、作者や登場人物、名詞以外にあがったのは主に「優しい」「孤独」「純粋」「愛」の4つだったそう。これは、『星の王子さま』を読んだことがない人でも同じで、この言葉を読むと多くの人が“なんともいえない不思議な穏やかさ”に包まれるという。だから、ビジネス書や専門書が並ぶデスクや本棚に『星の王子さま』が1冊あるだけで、その男性のイメージも「優しい」「孤独」「純粋」「愛」といった印象の影響を受ける可能性があるという。

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 それ以外にも、『星の王子さま』には女性の心を掴むポイントが散りばめられているのだ。王子さまと飛行士の出会いは、王子さまの「ね……ヒツジの絵をかいて!」という会話から始まる。本来なら、人との距離を縮める際には、その間にある見えない氷の壁を少しずつ溶かして、打ち解けていく必要がある。でも、気になる人に自然と話しかけるには、まず「自分が氷の壁をつくらない」ことが大切。頭にイメージするものは表情にも影響するので、優しい気持ちになれる事柄を思い浮かべながら話しかけるといいそう。そして、2人にとっての“ヒツジの絵”を見つけるのだ。例えば、相手がいつもイヤホンをしていたら「何を聴いてるの?」、本を持っていたら「何を読んでるの?」と問いかけて、どんな答えが返ってきても「そうなんだ」「良さそうだね」「僕も聴いてみようかな」といったように、肯定的に受け取る。その場で無理に褒めるのではなく、数日後に話しかけるチャンスがあれば、「僕も聴いてみたよ」「今日は何を聴いてるの?」と続きから会話を始めればいいという。こうやって自然な会話を繰り返していくことで、少しずつ親しくなれるのだ。

 また、彼女や奥さんとすれ違いの日々が続いたら、自分の星にあった一輪のバラを思い出して、地球にあるたくさんのバラに向かって言った「あんたたち、ぼくのバラの花とは、まるっきりちがうよ」という一途宣言を思い出してほしい。「あんたたちは美しいけど、―中略―あんたたちのためには、死ぬ気になんかなれないよ」「あの一輪の花が、ぼくには、あんたたちみんなよりも、たいせつなんだ」と語る王子さま。女性は、自分のパートナーからこれくらいきっぱりと公言してもらうだけであらゆる不安が吹き飛び、“安心してこの人と一緒に生きていこう”と思えるという。

 多くの女性を惹き付けてやまない『星の王子さま』。それを読み、学んだ男性がモテるのは、ある意味当然なのかもしれない。

文=小里樹