「松井恵理子」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/8

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」

第13回となる今回は、『アイドルマスター シンデレラガールズ』の神谷奈緒役や、『未確認で進行形』の夜ノ森紅緒役を演じる松井恵理子さんです。
 

――松井さんは、どうして声優になろうと思ったのですか?

松井:父親がアニメや漫画が大好きで、子供向けから大人も楽しめるアニメまでいろんなアニメを一緒に見ていたのがきっかけです。小学校5年生や6年生の文集には「将来の夢は声優」って書いていて、ずっと思い続けていたらここまで来ちゃったって感じです!

――お父さんとはどんなアニメを?

松井:私が見ていたのは『名探偵コナン』とかサンリオのアニメーションで、父親が見ていたのは『銀河英雄伝説』とか『ガンダム』とか。あとは兄がいるので、男の子向けの作品も見ていました。

――声優への夢を、行動に移したのはいつごろ?

松井:高校を出て専門学校に行くところからですね。それまでは全くなかったんですよ。高校生までは、“この一般的な生活を楽しまなきゃダメでしょ”っていう謎の使命感があって(笑)。

――お仕事を始めた当時、印象的だったことは?

松井:すごく印象に残っているのは、『まおゆう魔王勇者』という作品のことですね。最初はドラマCDだったのですが、キャストを知らされたときに、“えっ、私が今まですごく好きだった声優さんたちが並んでいる!”っていうくらいの超豪華キャストで、もうめちゃくちゃガチガチな状態でアフレコに向かったのを覚えています! 今でも、そのときのスタッフさんには「あのときは小動物みたいな感じだったね」って言われます! 真剣な、本気の現場に出会って、自分でも一生懸命演じて、先輩方が引っ張っていただいていることもすごく伝わってきて、“私、この場所で声優として頑張っていきたいな”って新たな一歩を踏み出しました。

――そのときの声優というお仕事は、思い描いていたものと同じでしたか?

松井:やっぱり私が求めていた世界でした。たくさんの方が関わってひとつの作品が出来上がるのは、ものすごく感動しましたね。役作りとか、すごく大変なんですけど、アニメーションが仕上がったときに色鮮やかな世界になるんだなって。作品が完成して、絵も音楽も揃って集合体になったとき、いちばん感動します。演じているときも楽しいことは楽しいんですけど、その役になりきっているので一生懸命だったり、ボケたおしていたり、必死なので(笑)。
 

――では、今までに演じたキャラクターについてのお話も。まずは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の神谷奈緒ちゃんですが、噂では正統派のツンデレと聞いております。

松井:いや~間違いなくツンデレですね! ツンデレなんですけど、奈緒ちゃんの場合はもう恥ずかしくて涙目になりながら…っていうのが女の子としてチャーミングで。強気のツンデレとへたれのツンデレ、どちらかというとへたれですね(笑)。たぶん、言い合いになったら奈緒ちゃんが負けちゃうと思います(笑)。あと、本当はフリフリした洋服も嫌いじゃなかったりするのに、ふだんはボーイッシュでクールぶって素直になれないところが、すごく可愛い女の子です!

――『未確認で進行形』の夜ノ森紅緒さんはどんなキャラクターでしょうか?

松井:もう本当に…変態としかいいようがなくて(笑) 公式サイトにも書いてあるように、シスコンで、ロリコンで、変態というのはまさにその通りで! でも、お姉ちゃんとしてはすごくステキで、変態だけど魅力的なんです。

――変態だけど魅力的、ですか…(笑)

松井:そうなんです(笑)。妹の小紅のことをすごーく大切に思っていて、小紅の許嫁の白夜くんに意地悪もしますが、結局は小紅が幸せならば我慢するという、心の広さを持っているんです。小紅には軽くあしらわれたりするんですけど(笑)、包み込む愛なんです。
 

――今年の3月にはキャラソンもリリースされましたね!

松井:はい。キャラソンでも小紅への愛を貫いています(笑)! 1曲目の「Good ♡Smell」はロックっぽくてカッコいい曲なんですけれども、歌詞は「ロリ」とか「シスコンレベルMAX」とか大胆な単語ばっかり並んでいて、曲調と歌詞のギャップにいつも「これ、替え歌でしょ?」って言われるくらい(笑)。これは茶化さずにちゃんと歌わなきゃと思いました! もう1曲の「Eternal My Sister」はタイトルからすでにあやしいぞっていう(笑)。王道ラブバラードで小紅への愛を切々と歌っているんですけど、「職業:姉」とか、ちょいちょいアレッていう歌詞も…(笑)。2曲とも曲調は全然違いますが、キャラクターに寄り添っていて、歌っていてもすごく楽しかったです!

――変態ぶりがブレませんね(笑)。

松井:そうなんです! 本当にブレないんです(笑)。最終回はちょっとラブストーリーっぽくキレイな雰囲気だったんですけど、やっぱりぶっ壊しにくるのが紅緒様の役目で、紅緒様によって『未確認』はいつもの日常に戻るんです。こういう風にブレずに『未確認』の空気を作る役割を担っているというのが、演じる立場としても嬉しくて、初めてのメインキャラが『未確認』だったことを本当にありがたく思っています。スタッフさんの作品への愛が重くて! あ、私がいちばん重いんですけど(笑)。

――『ログ・ホライズン』の五十鈴役はどうでしたか?

松井:紅緒とは正反対のフツウの女の子です! 新人の冒険者たちが集まっているチームがあるんですけど、みんなキャラクターが濃いんです。そのなかでフツウっていうのは、埋もれちゃだめだし、どう性格づけをしていこうか悩んだりしたんですが…。きっと濃い個性のなかでフツウを演じればキャラクターとして成り立つかも、という感じで、台本を読んだときの印象をそのまま、作り込まずに、純粋な気持ちで演じさせていただきました!
 

――ちなみに、松井さん自身のことを教えてほしいのですが。ふだんの趣味は麻雀ということで、どういうきっかけで始めたんですか?

松井:女の子たちの仲良しグループがいるんですけど、ある日そのひとりが麻雀を持ってきたんです。ルールとか全然わかんないけど、とりあえず始めたらけっこう面白くって! その時期どんどんハマッて、お酒も入ってないのにすっごくテンションが高いまま、夜通しやってましたね(笑)。ほかに「カタン」という自分の敷地を増やしていくようなゲームをやったり、「ごきぶりポーカー」をやったり、ボードゲームの感覚でいろいろやりました。『未確認』の休憩中にも、吉田有里ちゃんとずっとUNOをやったり、ニコ生の企画ではジェンガも。修学旅行とか合宿みたいなノリでゲームをするのが好きなんですよね〜。

――それでは、今後、松井さんが演じてみたい役はありますか?

松井:少女漫画がすごく好きなので、少女漫画のヒロインを演じてみたいです! 『ママレード・ボーイ』が大好きで、声質は違うんですけど、國府田マリ子さんに憧れていました。大好きな『セーラームーン』みたいに戦う女の子を演じてみたいという野望もあります! 頑張ります!

――では最後に、この記事を読んでくれた人にメッセージをお願いします!

松井:私自身はまだまだ発展途上なんですけど、シリアスになったり、ドキドキしてもらったり、もっとアニメ作品を楽しんでもらえるように、役者として頑張っていきたいと思いますので、ぜひぜひ応援していただけたらなと思います! 一緒にバカ騒ぎをしてほしいです(笑)、お祭り気分で!

――ありがとうございました!


次回の「声優図鑑」をお楽しみに!
 

松井恵理子

・松井恵理子オフィシャルブログ
「愛言葉は☆じゃんだらりーん!!」
http://ameblo.jp/lenp/

・松井恵理子(ErikoMastui) on Twitter
https://twitter.com/ErikoMatsui

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、キャスティング協力=吉村尚紀