【梅雨時は要注意!】服のニオイを防ぐ&断ち切る6つの“洗濯”テクニック

生活

公開日:2014/6/11

 体臭、口臭、加齢臭…とにかく匂い・クサイモノが苦手だ。臭くて辛くても、なかなかクサイ本人には指摘しづらいし、マスクくらいしか防御策が取れない。

 最近では口臭や体臭のケアをする人は少なくないが、案外見逃されているのが「服のニオイ」だ。ツーンと鼻を突く酸っぱい「生乾き」のアレ。梅雨時期で洗濯物が乾きにくくなるこの時期、電車や職場や学校で「うっ」となることもしばしば。

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 自分がニオイの源になってカナシイ思いをしないために、ニオイを断ち切る洗濯の方法を知りたい。そこで、「洗濯王子」こと、中村祐一氏監修の『時短・節約・きれいになる! マンガでわかる洗濯の裏ワザ』(家の光協会)を読んでみた。

 本書には、タイトル通り様々な洗濯の裏ワザが紹介されているが、今回は「ニオイ対策」に絞ってご紹介。

【洗濯前に雑菌繁殖対策を!】
 生乾きのニオイの原因は「モラクセラ菌」という微生物(のフン)! モラクセラ菌は人間の皮脂や水分を好むので、汗をかいた衣類や使用後のタオルなどを放置すると菌が大繁殖してしまう。でもタオル1枚、シャツ1枚では洗濯機は回せない、そんなときは…

■洗濯王子の裏ワザ1:濡れたタオルはハンガーなどにかけ、脱いだシャツや靴下などは軽く下洗いして干しておくなど、予防策で雑菌繁殖を防ごう!

【お湯で洗って洗濯除菌!】
 ニオイが発生してしまったら除菌が必要。そこで…

■洗濯王子の裏ワザ2: 40℃くらいのお湯に、粉末洗剤と同量の酸素系漂白剤を溶かし、20分つけおく。それでもニオイが取れない場合は、50~60℃に温度を上げよう。(注意:漂白剤は「酸素系」!)

【干す前にアイロンがけ!】
 モラクセラ菌は熱に弱い! そこを利用して…

■洗濯王子の裏ワザ3: 半乾きの洗濯物にアイロンがけ! 洗濯物も乾いて殺菌できるし、ニオイも消える。アイロンもかけやすいし、一石二鳥。赤ちゃんの肌着の殺菌にもオススメ!

【タバコや焼き肉のニオイには蒸気!】
 外で付いたニオイは、洗うのが一番だが、スーツなどは自分では簡単には洗えない。そんなときは…

■洗濯王子の裏ワザ4: 繊維の表面についたニオイなら…アイロンのスチームや、蒸気で満たしたお風呂場に20分程度吊るすと、ニオイは弱まる! ニオイが取れたら、風通しの良いところでしっかり湿気を飛ばすのをお忘れなく!

■洗濯王子の裏ワザ5: 焼き肉など、脂分の多い煙の場合は「アルコール入りのウェットティッシュ」で表面を軽く拭くだけでも効果アリ!

【消臭剤で満足してはダメ!】
 スプレー式の消臭剤は、ニオイを「隠す」ことはできても、汚れは落とせない。時間が経つと、消臭剤の成分や新たな汚れがからみあって、汚れが落ちにくくなるという悪循環が発生。あくまでも、消臭剤は緊急対策として…

■洗濯王子の裏ワザ6: ニオイが染み付く前に洗い落とそう! ひどい汚れでなければ、洗濯時に適量の漂白剤を入れるだけでもニオイは取れる!(除菌効果のある柔軟剤なども○)

 というわけで、今日の洗濯から実践できる簡単なことばかり。天気の悪いときこそ、こまめな洗濯を心がけよう。室内干しのときは、扇風機やエアコンのドライなどで乾燥しやすい状況を作るのも忘れずに。

 また、乾いているときは大丈夫でも、ちょっと湿気があると臭くなる服もある…着る前には、一度、ニオイを確認することを筆者は強く、強くオススメする。隠すのではなく、ニオイの元を断つ。これこそが基本。ということで、懐かしのアノ番組で流行った、ニオイを断つ呪文を唱えて締めくくろう。

「オイニープンプン、オイニープンプン、サイクサイクハ、モトカラタタナキャダーメ!」

文=水陶マコト