ナンバーワンホストが明かす、客に“気持ち良く”お金を使わせる会話術
公開日:2014/6/19
ホストクラブが客に売るシャンパンタワーは安いもので100万円、高いものは1000万円もするらしい。そんな高価なものを一晩で入れてもらうのは、女性を騙しているからに違いないと思っている人は多いのではないだろうか。中には、マインドコントロールをして新興宗教の教祖と信者のような関係でお金を使わせるホストもいる。しかし、そんなことをしなくても気持ち良くシャンパンタワーを入れてもらうことは可能だ。
『歌舞伎町トップホストが教える シャンパンタワー交渉術』(信長/講談社)では、過去に何度もナンバーワンになり、現在はホストクラブ「club romance」で代表取締役も務める信長氏がどうやってナンバーワンであり続けているかが書かれている。その秘密は会話術にあった。
■トップホストは何を言われてもポジティブに!
ホストクラブの客の中には、愚痴を言う人もいる。そんなネガティブ発言をされたらポジティブに切り返すことが大事だと信長氏は言う。
例えば、
「アイツむかつく!」と言われたら→
「そんな時は体動かそうぜ!」「縄跳び買ってきて一緒に二重跳びでもする? じゃあ、買いに行こうか♪(笑)」
「見た目がかわいくないから……」と言われたら→
「本当に日本人はみんな自分のこと否定的に言うからねー、日本人女性はトップクラスだよ! かわいいじゃん!」
一瞬アホみたいに思われることを言いながらも、笑いの方向に持っていくのが重要。
すぐに「そんなことないよ!」「元気出そうよ!」とありきたりな言葉を言われると女性は受け止めてくれない。信長氏は客の気持ちを少しでも、ポジティブに持っていければいいと語る。
■キャラクター設定も大事
ホストはキャラクターを演じている。キャラクターによって会話の種類も違ってくる。
・オラオラ系…常に上から目線で女の子に何も言わせないタイプ。客に断りもなくスタッフにシャンパン持ってきてという。中には「俺が正しい」「俺だけを見ろ」と客を洗脳するホストも。
・タレント系…外見がタレントのようにズバ抜けてカッコいい。この場合は特に面白い話をしなくてもお金は入ってきます。
・色恋系…「○○ちゃんかわいいね」「○○ちゃん好きだよ」と言い、相手を自分に惚れさせるタイプ。
・草食系…「なんでもします」と言って可愛がられるタイプ。シャンパンなど高額なものを入れてもらうと見返りに何か要求されることも。
・ワイワイ系…文字通りワイワイ楽しく会話をするタイプ。リピーター率が高い。
話す内容も自分の演じるキャラクターによって使いわける。この場合は会話も大事だが客がどういう男性を求めているか観察する能力も必要となってくる。
本書にはホストの会話術や交渉術について詳しく書いてある。一晩で1000万円単位のお金を使わせてしまうホストのテクニック。覚えておいて損はないかもしれない。
文=舟崎泉美