理想の結婚が手に入る!?恋愛ドラマセラピーっ何だ?
公開日:2014/7/4
恋愛をテーマにしたドラマセラピーのことを、恋愛ドラマセラピーと言う。しかし、ドラマセラピーって何? と思う人のほうが多いだろう。
『運命の人はいくつになっても現れる―恋愛ドラマセラピーで35歳からの理想の結婚を手に入れる―』(中野左知子/じゃこめてい出版)では、日本に4人しかいないドラマセラピストのひとり中野左知子さんが、恋愛ドラマセラピーについて説明し、理想の結婚を手に入れるための方法を教えてくれる。
ドラマセラピーとは自分の人生を、自分が主役のドラマととらえ、そのドラマをもっと魅力的に、充実させるための演劇を使った心理療法だ。
映画やドラマの主人公は苦難が襲ってきてもそれを乗り越え幸せを掴んでいる。また、ハラハラするようなストーリーでも、「主人公が死ぬはずがない!」と信頼があるからこそ安心して見ることができる。
ドラマセラピーでは自分が主人公だと知ることはとても大切なことだ。それによってドラマと同じように苦難が訪れても、自分は乗り越えることができる、幸せを掴むことができると自分自身を信頼することができるようになる。
恋愛ドラマセラピーでは、特に恋愛における自分のドラマがハッピーエンドになっていくことを信じる心を作る。また、ハッピーエンドになるのを妨げていた「まわりにいい人がいない」「この年齢では無理」など障害になっている部分を見つけ取り除くことにより、理想の結婚に近づいていく。
恋愛ドラマセラピーの実例を紹介しよう。
ゆきなさん(36歳、銀行勤務)は彼氏いない歴7年。彼女の人生におけるドラマでは“恋愛ができていない自分を恥じている私”がかなり大きな役割で登場していた。「どうしてもこの部分が消えないんです」というゆきなさんは、年をとって結婚できず焦っている人と思われるのが嫌で、最近では後輩と飲みに行くことすら躊躇っている。
そんなゆきなさんは、「いい人いない? 紹介して」なんてとても言える状況ではなく、みじめなことをして若い子に笑われるのは、とても悔しくて悲しい気持ちになると語る。彼女は恋愛の話になると「仕事が楽しいから、興味ないわ」という姿勢を貫き、ひとりを楽しんでいるように見せて自分を支えてきた。
中野さんはゆきなさんに“恋愛ができていない自分を恥じている私”と対話するように薦めた。中野さんは“恋愛ができていない自分を恥じているゆきなさん”役、ゆきなさんは、そのまま自分を演じる。
中野さんはこれまでにゆきなさんが話した自分を恥じている理由について、そのままそっくり切り返した。
するとゆきなさんは「私は自分のこんなところを、認めたくなくて、ずっと闘ってきたんだ。私……私はかわいそうじゃないってずっと思いたかったんだ」と話す。そして、そんな風に思わせちゃってごめんねと演じている中野さんに向かって謝った。
今度はゆきなさんが“恋愛ができていない自分を恥じている私”を演じることに。そして、中野さんは今ゆきなさんが話したかわいそうじゃないと思いたかった、ごめんねと言う気持ちをゆきなさんにそのまま返した。
するとゆきなさんの口からは「私もあなたの一部だよ。だから、私をちゃんと認めてよ」という言葉が出た。
これによって、長年、自分を苦しめていた、恥じている自分を受け入れることができた。
ゆきなさんは「長いこと恋愛ができないことで、ますます自信を無くしてしまっていたけれど、もっと素直に彼がほしいって言ってもいいのかも」と話す。ゆきなさんの結婚を妨げていた障害は恋愛ドラマセラピーによって解決したのだ。
本書では、自宅でも気軽に行えるいくつかの恋愛ドラマセラピーワークが書かれている。ぜひ、ドラマセラピーを行って幸せな結婚への第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
文=舟崎泉美