【賞金100万円】 ショートフィルムとつながる文学賞「Book Shorts」募集開始

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/21

Book Shorts

 

アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」は、2014年8月1日(金)より、新プロジェクト「Book Shorts」を立ち上げ、短編小説の公募を開始した。第1回の募集テーマは、おとぎ話や昔話、民話、小説などをもとに創作したショートストーリー。

同映画祭2015年度の開催に向け「Re-Story」をコンセプトに、ショートフィルムやラジオ番組などの原作となる優れた短編小説を、2014年8月から2ヶ月間を1期として、2015年3月末まで計4期にわたって募集する。応募作品のなかから各期で優秀作品を選定し「Book Shorts」サイトに掲載。そのなかから大賞作品(ブックショートアワード)が1作品選ばれる。大賞作品には賞金100万円が贈られる他、2015年6月開催予定の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」での表彰、大賞作品のショートフィルム化、ラジオ番組化などが予定されている。

第1回となる今回は、昔話や民話、小説などをもとに創作された短編小説(1,000字以上10,000字以内)を募集。応募は、公式サイトにて受け付けている。サイトでは、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2014」の審査員も務めた作家の湊かなえさんのインタビューが掲載されている。

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インタビューで湊さんは、短編小説やショートフィルムの面白さはどんなところにあると思われますか? という質問に対して「やっぱり面白い作品や引き込まれる作品というのは、無駄が無い。削って削って、削っていくなかで、自分が言いたいことや表現したいことがすごく浮き出てくると思うんですよ、彫刻みたいに。一度書いてしまったものや撮ってしまったものを削るのってもったいないと思うかもしれないけど、削ったところ、すごくギリギリのところにいい姿が見えたものが面白い作品なんだな、と感じました」とコメントしている。

さらに自身の作品の映像化に対しては「小説は、自分で完成させた一つの作品なので、映像化は後からついてくるご褒美みたいなものだと思っています。だから、書いたものをそのまま撮っていただくよりも、壊して、再構築して、小説の中では見えてこなかった別の姿が現れて、この話をこういう風に見たら、こんな見え方もあったんだ、という気付きや発見がある作品になって欲しい。そうなったものは、幸せな映像化だったなぁと感じます」と語っている。インタビューの全文は公式サイトで公開されており、アレンジしてみたい物語や、応募者へのメッセージなども掲載されている。

公式サイトでは「新釈・スピンオフ・アレンジ作品まとめ」として、数ある新釈・スピンオフ・アレンジ作品の中から、おすすめのものをピックアップして紹介している。応募のヒントとして、参考にしてみてはいかがだろうか。

【プロジェクト概要】
■名称:Book Shorts(ブックショート)

■第1回募集内容:
おとぎ話や昔話、民話、小説(※)などをもとに創作した1,000字以上10,000字以内のショートストーリー。
アレンジやスピンオフ、新釈作品。 ※パブリックドメインの作品に限ります。

■募集期間:
第1期 2014年 8月1日(金)〜2014年 9月30日(火)
第2期 2014年10月1日(水)〜2014年11月30日(日)
第3期 2014年12月1日(月)〜2015年 1月31日(土)
第4期 2015年 2月1日(日)〜2015年 3月31日(火)
※各期ごとに優秀作品を選定し、各期の締め切り1ヶ月後に当サイト上にて発表、作品を掲載します。
※大賞作品は各期の優秀作品の中から1作品を選定します。

■応募方法:Book ShortsのWEBサイトから(郵送、持ち込み不可)

■大賞
・賞金100万円
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015での表彰
・ショートフィルム化
・FM放送局J-WAVE(81.3FM)にてラジオ番組化
など

■一般からの問い合わせ先 e-mail : info@bookshorts.jp

⇒「Book Shorts」公式サイト
⇒「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」公式サイト