【電子書籍に関するアンケート調査】直近2年で、電子書籍利用者が増加。紙の書籍購入者は減少

IT

公開日:2014/8/12

 マイボイスコムは、4回目となる「電子書籍」に関するインターネット調査を2014年7月1日~5日に実施。10,920件の回収を集め、調査結果を発表した。

■電子書籍の利用状況、頻度
 電子書籍(コミック・写真集含む)の利用者は20.0%で、2012年調査の15.5%より増加。「無料で利用することが多い」が12.4%、「有料で利用することが多い」が5.1%。電子書籍利用者は、男性や若年層で多い傾向。「無料で利用することが多い」は50代以上で少なく、男性10代や女性10・20代で多くみられた。紙の書籍を購入する人は2012年調査の67.2%より減少し62.5%に。

 電子書籍を読む頻度は、「月に1回以下」が電子書籍利用者の36.1%、「週に1回程度」「月に2~3回」が各2割弱。利用頻度は40代で低くなっている。また、有料の電子書籍利用者は、無料の電子書籍利用者より頻度が高い傾向。電子書籍専用端末主利用者では、「ほとんど毎日」が他の年代より多くなっている。

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■直近1年間に購入した電子書籍数
 電子書籍利用者のうち、直近1年間に電子書籍を購入した人は6割弱で、2012年調査より増加。「1~2冊」が21.2%、「3~5冊」が15.7%、「10冊以上」が14.1%。購入者は、男性の方が多くなっている。

■電子書籍で読むジャンル
 1位に「漫画・アニメ」(44.0%)、2位に「小説・ライトノベル・エッセイ」(42.7%)と続き、「ノンフィクション」「ビジネス・経済・キャリア」は各1割強となった。「漫画・アニメ」は男性20・30代、女性は年代が低いほど多くなっている。50代以上では、「小説・ライトノベル・エッセイ」が1位。「暮らし・健康・料理」は女性高年代層で多くなっている。

■電子書籍を読む端末
 1位に「スマートフォン」(32.1%)。2位に「タブレット端末」(21.2%)と続き、「ノートパソコン」「デスクトップパソコン」「電子書籍専用端末」は各1割強となった。2012年調査と比べると、「スマートフォン」「タブレット端末」「電子書籍専用端末」は増加、それ以外は減少している。「スマートフォン」は女性、「タブレット端末」は男性で多く、11~12ポイントの男女差があった。

■電子書籍の利用意向
 有料の電子書籍を利用したい人は12.5%。男性10代では、利用したいと思わない人が8割と特に多くなっている。利用意向は、有料の電子書籍利用者では8割弱、無料の電子書籍利用者では2割強、利用未経験者では約5%となっている。

<回答者のコメント >
有料の電子書籍を利用したい理由、利用したくない理由 (全7,531件)
『利用したい』
・楽天Koboでの購入に楽天スーパーポイントが利用できるから。(女性55歳)
・元々は紙の書籍派なのですが、持ち歩きは電子書籍の方が圧倒的に楽なので。(女性45歳)
・本の装丁にも興味があるので今のところ電子書籍は躊躇しているが、暮らしや料理などの生活関連書籍などは電子書籍が便利そうに思うので、利用検討している。(女性37歳)

『利用したくない』
・読むための端末や、そのサービスが終了したら読めなくなるのではないかと心配だから。(男性23歳)
・目が疲れるし、読んだ気がしない(頭に入ってこない)ため。(女性32歳)
・本棚のカサが減るのは分かっているが、電子書籍はなんとなく味気ない。(女性43歳)

『どちらともいえない』
・思ったより使い勝手が悪い。本の品ぞろえが余りにも貧弱。(男性50歳)
・電子書籍の規格が統一されていないので今購入することに不安がある。タブレットなど、バックライトで目が疲れないディスプレイにしてほしい。(女性35歳)