先生と生徒の恋愛、実際どうなの? 成功者に聞いてみた

恋愛・結婚

公開日:2014/8/16

 同い年の男子より大人で頼りがいのある“先生”という生き物を、恋愛対象として認識してしまう女子生徒は少なくない。筆者が高校生の時も、「○○が△△先生を好きらしい」、「◇◇と××先生が付き合っている」という噂が常にひとつはあったし、先生の中にも教え子と結婚したという人がいた。

 7月に発売されたコミック『お前ら全員めんどくさい!』(TOBI/ほるぷ出版)でも、先生に恋する女の子が描かれている。女子生徒たち、しかも無口やビッチ、ツンデレや肉食女王様など、問題児ばかり4人に惚れられてしまった憐れな先生が主人公のこのマンガ。先生として生徒の面倒を見るのは当然…だが、何かが違う!! と苦悩する、ちょっと複雑なラブコメディ。先生本人を無視して繰り広げられる熱烈なアピールに、読んでいるこちらはニヤニヤが止まらない。

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 しかし、やはり先生と生徒の恋愛というのはそこまで一般的なことではない。実際どういうものなのだろうか? そこで、高校の時の好きな先生と見事結婚を果たした女性に話を聞いてみた。

Q:お付き合いを始めたのはいつですか? 在学中?
――私の場合、学生時代は片思いで、卒業後も先生に会うために母校に通っていました。実際に付き合い始めたのは、19歳の時です。私が早生まれなのを知らずに成人していると油断したそうです(笑)。

Q:先生と付き合うことになったきっかけは?
――卒業後、仕事で大ポカした私が無断欠勤して家出をしたことがあって、先生に泊めてと懇願しました。そして暫く住み着いてました(笑)。そんな中、先生がノロウイルスにかかってしまったんです。そこで看病していたら、先生も「こいつは使える」と思ってくれたようで、お付き合いすることになりました。

Q:家出して先生の家に行くって、実際あるんですね。
――家出って普通友達の家に行くんでしょうけど、学校の友達だと親が繋がっていたり、なぁなぁの慰めになってしまったりすると思って…。信頼できて、経験からしっかり助言もしてくれる人ということで先生の所に行きました。もちろん、内心もっと仲良くなれたらなぁって下心と共に(笑)。

Q:お付き合いすることになった時の、先生の気持ちは?
――「生徒の時から手を出してたんでしょ!」「このロリコンが!」と、言われても仕方ないと思ったそうです。ちなみに、未だ「嫁とは卒業後に付き合いだした」と言っても誰も信じてくれないらしいです(笑)。

Q:学生時(片思い)はどんな感じでしたか?
――私の授業は担当していなかったので、会えるのは生徒会の活動時。私はもともと、先生と生徒の恋愛否定派でした。なので友達にも言わず、態度にも出しませんでした。でもなぜか先生にはバレてました。さすが人を見る職業ですね(笑)。

Q:当時のエピソードを教えてください。
――生徒会の打ち合わせのため、昼休みに先生の準備室に集合していたんですが。5分前行動をするのが自分だけだったので密室に2人きりの場面が毎回あって嬉しかったです。あまりにも2人きりでいることが多かったので、パソコンに向かう先生に背後から抱きついたらどう反応するだろうと妄想してました(笑)。
あと、私の苗字がありふれた苗字だったので、生徒会の中で私だけ下の名前で呼ばれて、それも嬉しかったです。

Q:結婚することになった時、まわりの反応は?
――結婚式まで、他の先生方や私の友達に付き合っていることを黙ってたので、招待状を送った各方面から驚きの電話が来ました(笑)。

Q:先生と生徒の恋愛って、実際多いですか?
教員と生徒の肉体関係は大きな声では決して言えないけど、割と多いです。遊びたい盛りの若い先生から既婚者の子持ちまで。私が把握している範疇では現役生徒と関係を持って結婚した教員はいないですが、知り合いの知り合いには生徒と結婚した先生がいます。

 この話は、1人の女性の結婚までのエピソードだが、他にも様々な形があるのだろう。しかしやっぱり先生と生徒。本人同士は真剣であっても、周りにはなかなかそう見てもらえないのが現実だ。先生のためにも自分のためにも、在学中はおとなしくしておこう。

 ちなみに、筆者が高校生の時の教え子と結婚した先生も、取材に応じてくれた女性と結婚した先生も、先ほど紹介した『お前ら全員めんどくさい!』の先生も、国語担当の先生だった。狙い目は国語の先生!? …かもしれない。

文=月乃雫