「二面性に惹きつけられます」 声優・雨宮天が語る『七つの大罪』キャラの魅力

マンガ

公開日:2014/10/18

 アニメ放送が満を持してスタートした『週刊少年マガジン』連載のヒットマンガ『七つの大罪』。日曜夕方5時という大注目枠で、夢中になる少年たちの顔が目に浮かぶ。『ダ・ヴィンチ』11月号では、ヒロイン・エリザベスを演じる声優の雨宮天(そら)が、作品とキャラクターへの想いや、その魅力について語っている。

 エリザベス役決定の知らせは、雨宮さんにとっても青天の霹靂だったのだとか。

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「地下鉄に乗っているときに、マネージャーさんから何気なく『あ、エリザベス役、決まりましたよ』と聞かされて。『へっ?』という感じだったんですけど(笑)、後からふつふつとすごい喜びがこみ上げてきました」

 そんな雨宮さんと、演じるエリザベスの性格は、全く似ていないという。

「ものすごく周りの人への愛情が深いキャラクターですよね。私自身は自分がどうしたいかとか、何を食べたいかとか(笑)、自分の思いで行動するタイプの人間なので、役が決まったときは本当に驚きました」

 そうしたエリザベスへの印象は、今でも大きくは変わっていないというが、演じるにあたってさらに強く魅力を感じるようになった。

「小さな子どもを守るために、魔法で作られた虫の大群に一人で向かっていったり、優しいがゆえの勇ましさというか、男らしい部分を兼ね備えている女性ですよね。普段はセクハラされても照れてしまうだけだったり(笑)、今どき珍しいくらい女の子っぽいキャラなんですけど、その二面性が、これだけ惹きつけられる理由なんじゃないかと思います。音響監督さんにも言われたんですが、人々と王国のためにずっと頑張っていること、その芯の強さを常に忘れないよう演技しています。そこがエリザベスの心の核なんだと思うので」

 そんなエリザベス以外にも、お気に入りのキャラが多くいるとのこと。

「まずはやっぱりホークちゃん! 超人だらけの中、一番一般人に近い感覚を持ってると思います。ブタなんですけどね(笑)。ツッコミたいときにそれを代弁してくれるような気がするし、ことあるごとに格好つけたがるところも可愛いです。重くなりがちなお話の中に楽しさをくれて、大好き。そしてバンとゴウセル。バンはどこからどう見ても悪人なんですが、エレインへの想いの一途さにキュンとしてしまいます。あと強欲なところが私に似てる(笑)。ゴウセルは一般人としての感覚が徹底的になくって、綺麗な容姿なのにめちゃくちゃズレてるところが好きです。なんだか私、ギャップに弱いみたいですね……」

 アフレコの真っ最中に、一足先に第1話を観たそう。

「色や音楽がついて、もともと壮大な世界観がさらにぐわーっと広がっていくのを感じてます。 特に音楽は、『冒険したい!』と思ってしまうような壮大なものから、ホークが出てくるシーンで一転コミカルな曲になったりと、作品内での雰囲気のギャップがすごくよく表されていると思います。ものすごい迫力で動き回るキャラクターたちにも、興奮しっぱなしです」

 最後に読者へのメッセージを!
「原作は少年向けマンガですけど、見たこともないようなキャラクターばかりだし、その個性ひとつひとつがストーリーの中でしっかり生きていると思います。アニメも、ダークかつコミカルな雰囲気は、子どもだけでなく大人が観ても絶対に楽しい。性別も関係なく、本当に誰でも楽しめる作品になっていると思います。だから観てください! この興奮が伝わっているといいのですが……!」

ダ・ヴィンチ11月号「コミック ダ・ヴィンチ」