熱唱はNG? 忘年会の“付き合いカラオケ”正しいお作法

ビジネス

公開日:2014/12/11

   

 いよいよやってきた忘年会シーズン。二次会はカラオケへ行くのが定番だが…友達となら、うれしい楽しい大好きって胸張って言えちゃう人をも戸惑わせるのが会社の“付き合いカラオケ”だ。

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 同僚や上司、先輩、後輩など、世代も立場も異なる人がズラリと並ぶこの局面、どんな曲をチョイスするのが正解だろう?

「付き合いカラオケの場では、歌うこと以上にコミュニケーションを深めることが目的。なので、“さあ歌うぞ!”とばかりに目をつぶってバラードを熱唱しようものなら、即日“空気の読めない人”というレッテルを貼られかねません」

 『カラオケ上達100の裏ワザ』でこう記すのはカラオケ評論家の唯野奈津実さん。“付き合いカラオケ”の場で最も重視すべきはその場の「楽しさ」と「ノリ」だという。だったら、普通に歌うよりモノマネがいいのかな? と思いきや。

「似ていれば立派な一芸ですが、大抵の場合、そんなに似ていません。本人だけが似ていると思い込んでいる歌マネ芸、見ている方はつらいものです。どうせマネるなら、2008年のヒット曲『羞恥心』のようなノリで、3人組でハデハデの衣装を着て部屋中を踊りながら歌うというように、アクションをマネるほうが喜ばれるでしょう」

 そ、そうか、部屋中をね。踊りながらね…ってハードルが高すぎる。もうちょっと気軽に場を盛り上げる方法としては、みんなで一緒に歌える曲を選ぶこと。唯野さんが挙げる鉄板の盛り上げソング(一部)はこちら!

●男性曲
『TRAIN-TRAIN』(THE BLUE HEARTS)/『女々しくて』(ゴールデンボンバー)/『勝手にシンドバッド』(サザンオールスターズ)など
●女性曲
『さくらんぼ』(大塚愛)/『フライングゲット』(AKB48)/『お祭りマンボ』(美空ひばり)/『じょいふる』(いきものがかり)など

 ちなみに、上司にも楽しんでもらうなら、青春の思い出として心に残りがちな「高校3年生くらいの時期」の流行歌を選ぶのがコツ。たとえば…。

●45歳過ぎの上司(1981~85年の主なヒット曲)
『Romanticが止まらない』(C-C-B)/『十戒』(中森明菜)など
●50歳過ぎの上司(1976~80年の主なヒット曲)
『失恋レストラン』(清水健太郎)/『イミテイション・ゴールド』(山口百恵)など

 歌うときはみんながノリノリになれる曲を選んで、聞く側に回った時は手拍子などでサポートしていると、だんだん場には一体感が漂い始める! 終わる頃には(付き合いカラオケも)そんな悪くないよ~♪ って気持ちになっているかも。

文=矢口あやは