安全ちゃん(9)実録・汚部屋脱出大作戦!

更新日:2013/8/6

この企画は、清貧&妄想&アナーキーな安全ちゃんが書物の内容を実践し、時には大いに紆余曲折しながらリッパな人物へと成長していくさまを綴る、妄想と感動のドキュメンタリーである…

 

この、部屋が汚すぎる女・安全ちゃんが人生の存亡を懸けて決死の片づけに臨んだ様子を記録したドキュメントである。はたして、安全ちゃんは部屋を無事片づけ、人生をときめかせることができるのか……!?
 

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テーブルに万能ねぎがなぜか放置されているのがヤバい! と大反響の汚部屋


片づけには順番がある…!「モノ別」に正しい順番で片づけるべし

モノを捨てる順番は「衣類→本→書類→小物→思い出品」がベスト。捨てにくい思い出品が最後というのは分かるにしても、なぜこの順番……?


「なぜこの順番が正しいといえるのか。
それはもう、片づけに半生を捧げてきた私の経験値としかいいようがありません。」
 

疑問を挟む隙もなく、畳み掛けてくるこんまり先生……。とにかく信じてやるしかない! というわけで、さっそく片づけ祭りをスタート!


-洋服-

まず最初に捨てていくのは衣類。家じゅうの洋服を、全ての収納からいったん取り出し、床に並べます。そのときのポイントは家じゅうの服を、ひとつ残らず全て集めること。こんまり先生が片づけコンサルタントをするときは、その時に集めなかった服があとで見つかっても、全て捨ててしまうそうです。

服に関しては、もともと殆ど持っていないので、正直楽勝だと思っていましたが、いざ床に並べてみると、ときめかない服の葬列状態……。特に「小悪魔ageha」にハマっていたときに、age嬢に憧れて買ったギャル服がヤバい! あまりにもギャルが似合わなすぎて「怖い」「意味がわからない」「精神を病んだ人に見える」と不評だったため封印していたブツに、こんなところで再会してしまうとは! 金髪のウィッグとかも出てきて、恥ずかしさのあまり憤死しそうに……。

あと、まともな社会人に見られたくて買ったコンサバ服も全部廃棄。新宿サブナードで買った肌触りが悪すぎるシフォンブラウスなど、着るだけで冷え症が悪化し、生理不順になりそうな負のバイブスを放っている……。モテ本に影響されて買ったふわふわピンクの下着類も、律儀に使っていたのに全くモテる兆候が見られず、いまや忌まわしき存在に感じられるため捨てました。

改めて自分の衣類を見つめなおしてみると、自分には服を変えることでイージーに自分を変えようとする悪しき傾向があることが発覚しました。まともな社会人に見られたいなら、服を買うより先に「正しい名刺の渡し方」など社会人としての常識を身に付けるべきだったのに……。「他人からこう思われたい!」という願望が暴走した果てに生まれた夢の廃棄物がうずたかく積み上げられ、灰色のオーラを放っているのを見ると、思わず「自分の人生なんだったんだろう……」という気持ちに。

そうして、ときめかない服を全て捨てた結果、インナー・下着類を除けばトップス5着 ボトムス2着 ワンピ3着 上着1着という超ストイックなクローゼットになってしまいました。上着はさすがに1着しかないとヤバいと思い、最初2着残していたのですが、次第に「このコートのせいで人生がときめかないのでは?」という疑念が沸き、処分することに。その上、トップス類に長袖が1着もなく、早くときめく服を買わなければこの冬凍死することはほぼ確実。どれだけ捨てても「服が足りなくなることは絶対にない」というこんまり先生の言葉を信じて捨てたのですが……。「ときめきか、死か」というギリギリの状況に!


-本-

一番難航したのが本の片づけでした。これも、本当は全部床に並べて作業しなければいけないのだけれど、持っている本が無駄に多いため、全てを床にだすことは不可能! 仕方がないので、何度かに分割して少しずつ作業を進めることに。 

しかし、もともと選び抜かれた本たちしか残していないので、捨てる本がほとんどありません。この連載を始めたときに資料として買った自己啓発本・ビジネス本も100冊以上あり、かなりカオスな状況に……。最初、資料類は「原稿書くのに必要だから」と全て残していたのですが、途中から「ときめかない資料をもとに原稿を書いているから、私のコラムはいまいちパッとしないのでは?」と焦燥感に駆られ、勢いで捨ててしまいました。

雑誌類もあまりにもかさばるので半分近く捨ててしまいましたが、ウッカリときめく雑誌まで捨ててしまい、今からでもゴミ集積所まで取り返しにいきたいくらいです……。