コミックマーケット87に巫女を探す「くま」が出現!?

マンガ

公開日:2014/12/28

 28日、東京ビッグサイトにて、日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット87」(通称コミケ)が開幕した。

 恒例となった「徹夜組」「始発組」の行列をはじめ、晴天のためか客の出足もよく、お目当てのサークルや企業ブースの限定商品を求めて早朝からビッグサイト近辺は大混雑。コミケは基本的に同人誌即売会だが、近年ではそれに付随し、コスプレイヤーも多数参加するようになり、会場を華やかに彩っている。

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 本日のコスプレエリアでは、人気ゲーム『艦隊これくしょん』や、TVアニメが人気の『ラブライブ』、『ハイキュー!!』といった作品のコスプレイヤーが多く見られる一方、「自宅警備隊」などの変り種も一大勢力を形成するなど、みな思い思いの衣装で楽しんでいた。

 その中で、ダ・ヴィンチニュースが目を付けたのは怪しげな「くま」。「探しています 雨宮まち(14歳)」と書かれたプラカードを持って、コスプレエリアをうろうろして人目を引いていた。しばらくすると、ようやく探し人に出会えたのか、かわいい巫女姿の女の子2人と合流し、写真撮影をはじめていた。




 

 この「くま」の正体、実は『くまみこ』(吉元ますめ/KADOKAWA メディアファクトリー)という人気マンガのキャラクターだ。同作は、東北のとある山奥にある村の日々を描いた作品で、人語を解するクマのナツと、クマと村人の橋渡しとなる素朴な女子中学生で巫女のまちが織り成す田舎コメディ。妙に世間ずれしているナツと、田舎コンプレックスをこじらせながらそれを治すほどには根性のないまちの、ドタバタした掛け合いが楽しい作品で、現在3巻まで刊行されている。

 コミケ会場にあらわれた「くま」と「巫女」は、上京したまちを心配したナツが探しているといった設定だったのだろうか。「巫女」のコスプレをした、まにょさんとuuさんのお二人に作品のどこが好きかを聞いてみた。

 

――『くまみこ』を知ったきっかけは?

まにょさん:書店で見つけました。もともと巫女とくまが好きなのと、雰囲気に惹かれて手に取ったのがきっかけです。

uuさん:友人に教えてもらったのがきっかけです。

――『くまみこ』の魅力は何でしょう?

まにょさん:シュールなところですね。面白すぎて心を鷲づかみにされました。

uuさん:(作品で描かれる)田舎生活の全てが面白いですね。まちちゃんも天然な感じがかわいいですし、ナツの都会っぽい冷静なつっこみが笑えます。とにかくナツがかわいい!

 となりで聞いていた「くま」もどこかうれしそうな表情。撮影中は、作品同様に「巫女」たちと仲良さそうにじゃれあっているのが印象的だった。

 美人コスプレイヤーも愛読する『くまみこ』は下記で第1話が試し読みができるので、気になった方はチェックしてみてほしい。

 くまみこ 第1話

 

くまみこ 1

東北地方のとある山奥、中学生のまちは熊を奉る神社に巫女として仕えていました。ある日、まちは後見人(人?)であるクマのナツに「都会の学校に行きたい」と訴えた。やる気はあっても根気はない、世間知らずのまちに、心配性のナツは都会で生きていくために必要なあらゆる試練を与えていく。