「佳村はるか」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9

佳村はるか

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第45回となる今回は、1月からスタートしたTVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』の城ヶ崎美嘉役や、『SHIROBAKO』の安原絵麻役、『天体のメソッド』の椎原こはる役を演じる佳村はるかさんです。

――今日の撮影はいかがでしたか?

佳村:以前に一度撮っていただいたことのあるカメラマンさんだったので、心強かったです! いまだに私、写真が慣れないんです。どこを向いていいのか、どんなポーズをしていいのかわからなくて…。カメラマンさんに指示をしていただきながらの撮影でした。今回は外での撮影ができて嬉しかったです!

――動画コメントも収録されていましたね。

佳村:写真もそうですが、動画はもっとドキドキします! 回数を重ねても、まだまだぎこちなくなっちゃいますね…。ニコ生にも出演させていただくことがあるのですが、本当にドギマギします!


――では、改めて、10月からスタートした『SHIROBAKO』について教えてください。

佳村:私が演じているのは、安原絵麻ちゃんという女の子です。キャスト表の上から2番目に自分の名前があって、「ふわぁ~~っ!」ってなっていました。プレッシャーもありますが、とにかく嬉しいです。

――絵麻ちゃんはどういう女の子ですか?

佳村:すごくおとなしくて、口数が少なめです。最初オーディションを受けたときは、「無口キャラなのかな? でも、どう無口なんだろう?」とわからなかったんです。無口にも、中二病的な無口だったり、人が嫌いな無口だったり、いろいろあるじゃないですか。でも、演じていくうちに、絵麻ちゃんは人が嫌いなわけではない、ただ慣れていない人の前で感情を出すのが苦手なだけで、人と打ち解けたいという気持ちを持っている子なんだってことがわかりました。

――『SHIROBAKO』は、アニメ制作の現場を描いたアニメです。絵麻はどういう仕事をしていますか?

佳村:アニメーターです。アニメーターになってから、1話の時点で二年半が経過していまして、絵を描くのがもともと好きで業界に入ったけど、「速さ」や「技術」を求められるようになって、悩んでいる最中です。『SHIROBAKO』はオリジナル作品なので、この先がどうなるかは台本をいただくまでわからない。「しっかりしよう、ちゃんと絵麻を作っていこう!」と思っています。

――演技をする上で特に気を付けているところはありますか?

佳村:絵麻の根本の部分や思っていることは変わらないんですが、それをどう表現するかは変えていきたいと思っています。毎回現場で先輩たちの演技を見させてもらったり、アドバイスをいただくと、「次はこう変えよう!」と思いますね。でも、周りから見ると変わっていないところも多いみたいで…奮闘してます。


――先輩からいろいろアドバイスをもらえる現場なんですね。

佳村:はい。でも、ピリピリしているとか、厳しいってわけじゃないんですよ。むしろすっごく仲が良いんです。先輩方が、お芝居をしやすい空気を作ってくださっています。こんなことを言うとご本人は「そんなことねーよ!」っておっしゃるかもしれませんが(笑)。面白い一言で場が和んだり、その一方でビシッとキメてくださったり。終わったら、よくみんなでごはんを食べに行ったりしてます。

――仕事仲間というより、お友達みたいですね。

佳村:そうですね。木村珠莉ちゃんや千菅春香ちゃんとは、「あれ? 一緒に中学生活を過ごした?」ってくらい仲良しです。すごく2人ともオープンで、悩みも喜びも共有しています。知り合って……えー!? まだ数ヶ月なんですね!(自分で言いながら、ものすごくびっくりしている佳村さん)もう6年ぐらい付き合ってる気がします。

――では、同じく10月から放送されていた『天体のメソッド』についても教えてください。

佳村:椎原こはるちゃんも、けっこう物静かな役です。おっとりとしているけど、前向きで仲間を気遣うやさしさをすごく持っている子。こはるちゃんはですね、笑顔がかわいいんですよ、とにかく! 脚本を読んでイメージを膨らませていたのですが、笑っているこはるちゃんの映像を見たら「あっ、こはるちゃんってこういう子なんだ」と印象が変わりました。

――『天体のメソッド』の現場はどういう雰囲気でしたか?

佳村:若い方が多いんですが、みなさんすごくしっかりされています。「す、すごい…! 素敵なお芝居!」と刺激を受けていました。マイクの前に立っている姿を見ると「キャラクターがそこにいる」と感じます。なんだか作品の空気と似ていて、現場も和やかで優しい感じの空気がありますね。


――佳村さんは、声優デビューされてから、多くの現場に参加しています。思い出に残っていることってありますか?

佳村:いっぱいあるんですが……先輩から「台本を読みすぎてるよ」とアドバイスをいただいたことです。

――「台本を読みすぎてる」というのは、どういう意味なんでしょう。

佳村:いただいたセリフを演じることに一生懸命になっているから、芝居が「わかりやすすぎる」ものになってる。「次に何がくるかわからないようにするのがお芝居」「お芝居は会話」「一回忘れて、その場で反応するように演じるんだよ」とアドバイスをいただいて。すごく印象に残ってます。あとは、先輩のアドリブもすごかった!

――それはいつごろの話でしょうか?

佳村:つい最近です! とある現場で絵やセリフもない場面なのですが、音響監督さんから職業だけを伝えられて先輩がアドリブでお芝居され、それが息もピッタリでテンポもよくて、みんな大ウケ。「台本あるのかな?」と思うくらいでした。本当にキャラクターがそこにいるみたいなお芝居で、素敵でした。今の私にはまだできないですが、いつかできるようになりたいです。

――アドリブがうまくできるっていうのは、すごく実力があるってことですもんね。

佳村:そうですね。アドリブができるってことは、しっかりキャラクターが自分の中にあるってことなので。

>>佳村はるかさんのコメント動画はこちらから