【こねなくてOK】オーブントースターで焼き上げるおいしいパン!

食・料理

更新日:2015/1/27

 寒いこの時期、ふわふわあつあつの焼き立てパンが恋しくなる。しかし1人暮らしだったりすると、オーブンがない、ホームベーカリーもない、なんてこともある。でも、オーブントースターくらいならきっとあるはず! そこで使えそうなのが、『オーブントースターでふっくらもちもちおいしいパン こねない! 生地をひと晩冷蔵庫に入れて、焼くだけ』(村上祥子/永岡書店)。必要な道具は、ボウルとお箸、ビニール袋、アルミホイルとオーブントースターだけ。

さらにこのレシピ、パン作りの手間を大幅にカットしてくれる素敵仕様。なんと本書のパンは、タイトル通りこねなくていいのだ。その代わりに、お箸でぐるぐる混ぜるだけ。パン作りで一番大変なのは、ベタベタの生地を根気よくこねなければいけないこと。これは、思った以上に体力も時間も消費する作業だ。年に数回作るくらいなら楽しくても、普段の食事として作るのは辛いものがある。その手間が省けるというのは、非常に有難い。
しかし、こねずにパンなんて本当に作れるのだろうか? そこで実際に、本書の作り方でパンを作ってみた。

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まずは、基本の生地作り(P.7~P.8)

 ボウルに水、塩、砂糖、油を入れ、混ぜてからドライイーストを入れてまた混ぜる。その後、強力粉を入れてさらに混ぜる。

▲ボウルに材料を入れて、お箸でひたすらぐるぐる

▲これくらいにまとまればOK!

 あとはビニール袋に入れて、冷蔵庫で一晩寝かせるだけ。

▲こんな状態だった生地が、

▲翌朝にはこうなる

 ちなみに、早く食べたい場合は冷蔵庫に入れず温かいところに置いておくと、短時間で発酵させることができる。

プチパン(P.15)

 先ほどの生地を程よいサイズに分け、丸めて間隔をあけて置く。近づけすぎると、生地が膨らんだ時にくっついてしまうから気をつけよう! 左の生地にはバジルを、下の生地にはゴマを入れてみた。アルミホイルをかぶせて15分~20分焼き、火が通ったらアルミホイルを外して1~2分焼く。

完成品がこちら! シンプルなので、スープやおかずとの相性も抜群! ふわふわもちもちの食感がたまらない! パンはやっぱり、焼きたてが一番だ

フォカッチャ(P.51)

 生地を平に伸ばして指で窪みを作り、にんにく、ローズマリーを散らしてオリーブオイルをかける。あとは焼くだけ。ローズマリーの爽やかな風味とにんにく、オリーブオイルは相性抜群! 簡単なのに、本格的な味が楽しめる。

 ビニール袋で発酵させたら、出す時に大変なのでは?と思ったが、発酵後の生地は思った以上にすんなり出すことができた。本当に、手間をかけずに手を汚さず、あっという間に生地が完成。せっかく簡単な生地の作り方を覚えたので、私もレシピを考えてみた。

チーズと塩昆布、わさびマヨのパン

 わさびとマヨネーズを混ぜ、チーズ、塩昆布と共に生地で包んで焼くだけ。溶けたチーズと塩昆布、わさびマヨが見事にマッチして、我ながら大成功! 上の2つと併せて定番メニューにしたい味。

 作ったパン生地は、冷蔵庫で4~5日は保存できるそうだ。生地さえあれば、あとは形成して焼くだけ。生地を作る時は、少し多めに作っておくといいかもしれない。人が来た時にも、さっと焼き立てパンを出せば喜ばれること間違いなしだ。

文=月乃雫