就活生&新社会人にぜひ読んでほしい! サラリーマンっていいね!と思える本3選

ビジネス

更新日:2015/2/5

 先日、就活を控えた学生さんに「フリーってどうやってなるんすかね? おれ、サラリーマンなんてなりたくねーんすよ!」と力強くいわれて、「お、おう」と言葉を飲んでしまったフリーランスです、こんにちは。

 ここ数年、ノマドや独立に注目が集まりましたが、その傍らでフリーの危険性を説き、「会社もええもんやで」という本も続々と出版されてきました。なかには、学生だった時はわからなかった“会社の面白さ”や“働くことの真髄”がサラッと書かれているものもあり、「それ就活前に知っときたかったよ!」と思わされることも珍しくありません。

 そこで、「サラリーマンなんて夢がない」とげんなりしている学生さん、あるいはさっそく働く意味を見失ってしまった新社会人のみなさんに一読をオススメしたい書籍をご紹介します。

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 まずは、「うるさい上司もいない、好きな場所で仕事ができる自由の身になりたい」「サラリーマンには夢がない」というイメージをガラッと覆すものから。

●『ぼくは、世界一楽しいサラリーマン』(石渡晃一/ダイヤモンド社)

「フリーランスで時間が自由に使えようが、南の島でビーチに寝そべっていようが、何かにとらわれて心が苦しい人は自由ではない。心が自由というのはどういうことか。それは夢中になれるものがあるかどうか、ということだ。正確に言えば、目の前のことに夢中になれるかどうか、ということだ」

 目が覚めた時にワクワクできることがあるなら、9時5時で働いたって自由人。クリエイティブ・ディレクターである石渡晃一さんはそう綴ります。毎日怒られ、もがき続けた日々を経て、

「ぼくのサラリーマンライフは10代の頃に予想していたものとは180度違うものになった。ときに世界を旅しながら、友人たちと美味しいものを食べて、好きな人と好きな仕事をする。(中略)組織のチカラを魔法の杖のように振り回し、やりたいことをやらせてもらっている」

 現在は「企業に属しながらも、起業家のように働き、冒険家のように世界を遊び歩いている」という石渡さんは、自身のワークスタイルを「“企業人“と“起業家”のハイブリッド」と位置付けます。

「ただし、(世界一楽しいサラリーマン生活を実現するには)一つだけ条件がある。それは、与えられた仕事をきちんとこなしている、という点だ。会社が期待したことすらできない人に、会社で好きなことをやる権利はない。まずは、やるべきことを120%の結果で打ち返してしまうことだ」

 本当にその通り…とこうべを垂れつつ、この「120%の結果」のハードルは意外と高い!! 社会に出たばかりの新人にとって、現実はそう甘くはありません。そこで、シビアな現実を見据えながらも、効果的に戦う方法を教えてくれるのがこちら。

次のページ>> 紹介するのは『夢、死ね!』(中川淳一郎/星海社)