肘神様が生まれた街

更新日:2015/3/13

どうも、流れ星のちゅうえいじゃない方、瀧上です。

瀧上と書いて「たきうえ」と読みます。「たきがみ」と良く間違えられますが「たきうえ」です。

このあいだ某テレビ局のスタッフさんに「おのうえさん」と呼ばれました。もはや漢字も違ってます。「たきうえ」です。良かったら読者の皆さん覚えて下さい。

さて、THE MANZAI2013で敗者復活から勝ち上がって「肘神様」のネタを披露して以来、どうやら世間にインパクトを残せたらしく、色んな方々に「肘神様好きです!」「毎日肘神様観てます!」「肘神様のおかげで毎日楽しいです!」「肘神様を観るようになってからギャンブルに勝てるようになり可愛い彼女が出来ました!」と言われたり言われなかったりするようになりました。

ちなみに我々流れ星の事を良く知らない読者の為に「肘神様」とはどんなネタかと言うと、僕(瀧上)が地元(岐阜)に帰ってお祭りに行こうとすると、祖父役のちゅうえいが肘の神様を崇める変な祭りをやっている。

その隣では膝を崇める村があったりする。こんな感じのネタ。
うーん、自分のネタを説明するって恥ずかしい!

まぁ詳しく知りたい方はYouTubeで観て下さい。そっから類似動画を色々サーフィンして真心ブラザーズの流れ星って曲めちゃめちゃいい曲じゃんもう夜中の二時かよ明日仕事なのに目が冴えて寝れないからもう一回外国のハプニング動画集観よう!とかなりがちだから気をつけて!

話逸れましたねすいません。それで最近一番驚いた感想が、

「今度岐阜行った時に肘神様の神社行きたいんですけど、どこにあるんですか?」

という方がいて思わずひっくり返ってしまいました。

「そんな神様いない」
って言うボケだから!
と思うのだが、良く良く考えたら「もしかしたらそんな神様も祀ってある可能性がある」と思われる岐阜のマイナーさに原因がある気がしてきます。
岐阜に対してあまり自信を持てないのが岐阜県民あるあるなんです。

そもそも日本という国は八百万の神が住んでいると言われている国。山の神、川の神、火の神、トイレの神様、エンタの神様。色んな神様がいる国です。
もしかしたら肘の神様がいてもなんらおかしい事は無いのかも知れません。

では僕の生まれ育った岐阜県の高山という所は、本当はどういう神様が祀られている所なのか。
「飛騨高山」といえば古い町並みがお馴染みの観光地なので、古い神社やお寺も沢山存在するが、有名なのは飛騨一帯の神様だった手が四本、顔が二つある両面宿儺(リョウメンスクナ)だろう。あれ? 有名だよね? 知ってます?
リョウメンスクナ。

知らないという方は最近ドラマにもなった「地獄先生ぬ~べ~」という漫画にこのリョウメンスクナは妖怪として出てくるので登場人物の律子先生のお色気シーンとともにチェックして頂きたいです。

今ふと、面白い顔と面白くない顔を持つチュウエイスクナのネタが思い浮かんだが、これ以上もこれ以下もなさそうだから止めておきましょう。

さて、面白いのはこのリョウメンスクナ、岐阜では豪族として祀られている一方、仁徳天皇の時代に大和に従わなかった鬼や妖怪として扱われる場合もある。リョウメンスクナを祀る寺や神社、リョウメンスクナを退治した人を祀る寺や神社が同じ岐阜県に混在しているというのは何でも神様にする日本ならではで、興味深いと思います。

しかも地元高山では最近このリョウメンスクナがまさかのゆるキャラになりました。
四頭身ほどの顔が二つある目のクリッとした髭面のおじさんが八本の手足を持っています。
はっきり言います。全然可愛く無いです。まず見た目がゆるくない。

でも地元愛溢れる僕は彼を応援しています!

ふなっしーみたいに有名になって地元を盛り上げてくれ! えーっと、何だっけ? そう! すくなっツー!!

すくなっツー(C)岐阜県高山市丹生川町

そして神様といえば我が家も僕の祖父が変わった神様を集めて祀っていました。
その神様とは男性器。
はい。チンコです。

性器というのは日本古来より豊作や多産の神様として祀られてきたといいます。
その「チンコ」に良く似た木や石を爺ちゃんが何処からか集めてきて我が家の玄関のガラスケースや二階の棚に飾っていました。
皆さん想像して下さい。
玄関開けたらガラスケースにチンコが何本も飾ってある風景を。
もうそれは秘宝館です。
僕はそのチンコ達と共に生まれ育ったので何も違和感を感じませんでしたが、ちゅうえいとマネージャーが僕の実家に来て、その「瀧上秘宝館」をいじられて初めてその異常さに気づかされました。

その祖父が亡くなったとたん家中のチンコというチンコが片付けられたのを見て、両親もガラスケースの中のチンコ達に対して思う事はあったかもしれません。
僕は何を連載第一回でチンコチンコ書いてるんだろうと反省しつつ話をまとめると、

面白いと思って想像で作った神様より面白い神様は日本にいる。

という事です。