「村川梨衣」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9

村川梨衣

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第55回となる今回は、TVアニメ「えとたま」の主人公・にゃ〜たん役、「のんのんびより」の一条蛍役、「アイドルマスター ミリオンライブ!」の松田亜利沙役などを演じる村川梨衣さんです。

――4月からいよいよ「えとたま」のTV放送がスタートしますね。村川さんが演じるにゃ〜たんは、どんな女の子ですか?

村川:にゃ〜たんは干支娘なんですけど、干支娘より位が高い、干支神と呼ばれる十二支に仲間入りするために突っ走っている女の子です! いつも元気で真っすぐで、天真爛漫という言葉がとっても似合う女の子なんですけども、干支神になりたいがためにちょっと卑怯な手を使ったりしてしまうというか(笑)。いや、でも、悪気はないんです、悪いことだと思ってなくて!

――いたずらみたいな感じですかね!?

村川:たとえば、運動会のパン食い競争で1位をとるために、隣の人のパンを接着剤でくっつけてとれないようにする感じというか。おいコラ〜! って怒られて、ひひひ〜って逃げるような(笑)。でも愛嬌のほうが強いので、憎めないというか、愛らしいキャラクターだと思います! 気まぐれなところもあって、すごく猫らしいんです。

――にゃ〜たん役が決まったときの気持ちは?

村川:めちゃくちゃ嬉しかったですっ!!! じつは、オーディションで他のキャラクターも受けさせていただいたんですけど、にゃ〜たんにはいちばん思い入れが強かったので。私がやっていいんだ〜っと感動して…。あ、オーディションのときの台本では、まだにゃ~たんの突っ走り過ぎてしまう部分が反映されてなかったんですけど(笑)。

――アフレコが始まってからびっくり、という(笑)。

村川:蓋をあけたら、へっへっへ、やってやったにゃ~、っていう感じで、こういう子だったのかにゃ~たん!と発見でした!(笑)。夢に向かって一直線! というだけではなかったみたいでした(笑)。でも、一生懸命でお茶目な面を知って、にゃ〜たんのことをもっと好きになって、めいっぱい演じたいっていう気持ちが強まりましたね。


――にゃ〜たん含め、キャラクターたちは、なんと日常とバトルシーンで頭身が変わるんだとか。

村川:日常では普通の頭身ですけど、戦うときはプリティモードというモードになって小さくなるんです。でも、小さくてかわいいのに、戦いはけっこう激しくて。バンバンバン!って殴ったり、武器でペンペンってやられたりとか、すごく迫力があるんです。バトルシーンは3Dになっていて、こんなに動くの? っていうくらい動くんです! それでいて動きも細かくて。

――バトルシーンとは対照的に、日常ではギャグテイストも満載だと。

村川:そうですね。その中でも、にゃ〜たんの場合は、ぐにゃ〜〜みたいな振り切れている表現が多いので、そこは思いっきり演じています! 「かわいい」と「おもしろい」の比率でいったら、おもしろいほうを優先して演じたシーンが多いですね。TVアニメでここまで弾けられるキャラクターを演じるのは、にゃ〜たんが初めてかもしれません!

――じゃあ、アフレコではかなり伸び伸びとしている感じ?

村川:すごく伸び伸びとっっ! けっこうアドリブも多くて。まずはテストで自由に演じさせていただいて、それはやりすぎだぞ、と言われたらもう少しかわいくを念頭に置いてやっていたのですが、ほとんどテストの通り、わ〜〜っと弾けても大丈夫だと言っていただけるので、アフレコは本当に楽しいです! 顔がぴゃあってなっちゃってます(笑)。

――ニコ生では、タケル役の下野紘さんから「にゃ〜たんは、りえしょんでもある」的な発言が(笑)

村川:下野さんからは、現場でもそんな風に言われてます(笑)。「そのセリフ、にゃ〜たんとして言ってる?それとも村川梨衣として言ってる?」って(笑)。


――ニコ生は「日本一うるさいニコ生」というのがテーマですけど、アフレコ現場も、もしかしたら日本一うるさい……!?

村川:や、も、も〜少しは静かにしてますよぉ(笑)。あ、でもほとんどうるさいんですけど。というか、主にわたくしがうるさいんですけど!(笑) みなさんがホントに優しくて、私のことを絶対に拾ってくださるので、楽しくなってしまって!

――ラジオは松井恵理子さん、花守ゆみりさんと一緒にパーソナリティを! どんな雰囲気ですか?

村川:松井さんは、一緒にうわってなってくれたり、ツッコミを入れてくれたり、時にはおどけていたり。はなべえ(花守)も一緒に騒ぎながら、いちばん若いのに見守ってくれている感じがありますね。すごく楽しいですねぇ。

――ソロ曲となるOPテーマ「リトライ☆ランデヴー」は、十二支になるために試行錯誤してキャラ作りをしているにゃ〜たんが、どんな感じなら魅力的なんだろう…と「ツンデレ少女」を演じている、という細かな設定があるようで。

村川:そうなんです。第一話にもつながるような歌詞なので、是非歌詞にも注目していただきたいです!もともと歌うのが好きですし、自由に歌わせていただいたので、すっかり楽しんでしまいました! 元気よく歌わせていただきました!

――一方、にゃ〜たんと十二支が一緒に歌うEDテーマ「blue moment」のほうは、しっとりした雰囲気になるそうですね。

村川:そうですね、本編のほうはしっとり。ただ、イベントなどで歌わせていただくときはライブアレンジバージョンとして、ダ〜ンスチュ〜ン!!! みたいな感じのポップな感じに仕上がってます。


――そうそう、振り付けは、OP曲はでんぱ組、ED曲はPerfumeでそれぞれ振り付けられている先生が担当されていると。アニメのユニットでは過去にありえないくらいの振り付けだと噂が!

村川:ED曲はこの前もキャストのみんなで練習したんですけど、もう、先生の振り付けを見た瞬間、感動しました! やっぱり、すごくキレイなんですよね、カタチとか角度とか。完璧にカッコよく踊って、絶対にばっちりキメたいなって気持ちでいます。

――イベントでは、サイリウムを思い切り振ってもいいのでしょうか?

村川:振っていただきやすい感じになっていると思います! あ、でもこの前、ニコ生でコールの入れ方について講座を開いたときに、OPのほうはちょっと難易度が高いっていうコメントが(笑)。でも、私も頑張るし、みんなも頑張ろう、でも無理はしないでねっていうところで、イベントではぜひみんなで盛り上がりたいですね。

――4月からのアニメ放送、楽しみです!

村川:ぜひお楽しみに〜!本当に、個性的なキャラクターたちが形作る「えとたま」の世界観は魅力的で、人間模様も描かれているし、絶妙なギャグとか、迫力のバトルとか、見どころが盛りだくさんなんです。

にゃ〜たんの成長も見守ってほしいですね。1話では「キャラが定まらないんだにゃ〜」ってブレブレなんですけど、2話以降は十二支になるための悪にゃ~たん振りを200%発揮して日々奮闘していたり、タケルのことを思う温かい心をどんどん身につけていきますし。ジーンと心にしみるような成長を、回を追うごとに感じてもらえると思います!


――ところで4月といえば、4月5日の「アイドルマスター ミリオンライブ!」(幕張メッセイベントホール)の2ndLIVEにもご出演されるのですね!

村川:ついにミリオンライブの2ndということで、1stより多くのプロデューサーさん、プロデュンヌさんに観ていただける場所になっています。是非楽しみにしていてください! 私自身で言うと、松田亜利沙として、1stよりいいものをみなさんにお見せできるようにめちゃくちゃ頑張りたいと思います! 待っててくださ〜い!

――では最後に、これから声優として頑張っていきたいことを教えてください!

村川:アニメやゲームはもちろん、歌うことが大好きなので、歌方面でも多岐に渡ってお仕事していけたら本望だなあと思います。ナレーションもどんどん挑戦したいですし、もし許されるなら……映像とか、お芝居にもチャレンジしたいなって。幅広く頑張ります!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

村川梨衣

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(撮影=山本哲也、取材・文=麻布たぬ、制作・キャスティング=吉村尚紀