異色過ぎる声優プロレスラー・清水愛、デビュー前から現在までを語る!【インタビュー前編】
更新日:2015/6/26
近年では『グリザイア』シリーズの小嶺幸、『ワルキューレ ロマンツェ』の希咲美桜などに声をあてる声優・清水愛さん。ご存じのかたも多いだろうが、彼女はプロレスラーとしての道を2013年12月から歩んでいる。はたしてなぜその道を選んだのか、そして現在の位置は――彼女に話を伺った。
プロレス原体験は力道山!?
――プロレスデビューから1年3か月ほどですが、率直な感想は?
清水:何度も試合に出て経験をじわじわと積んできましたが、本当にここ2、3試合でようやく開眼した感じです。今まで「難しいなぁ、何をやったらいいのかなぁ」と悩むことも多かったんですが、最近はすごく頭が冴えてきたというか。試合のプレッシャーや緊張が減って、少し落ち着いて臨めるようになってきました。
――なるほど、余裕を持てるようになってきたんですね。では、清水さんとプロレスについて伺います。そもそもの出会いは?
清水:最初は……私は東京都大田区生まれなんですが、力道山さんの胸像がある池上本門寺というお寺がありまして。小さいころから池上本門寺に行く機会はよくあり、祖父母にその銅像が「力道山だよ」と教わってなじみのある名前でした。ただ、そのころは小さかったのでまだ力道山さんをプロレスラーだとは知らなかったんですけど(笑)
――実際にプロレスをご覧になったのは?
清水:深夜テレビが大好きだったので、その延長で女子プロレスをよく観ていました。ブル中野さんや井上京子さんとか、派手なペイントや衣装ですごく印象的でしたね。あとはバラエティー番組にダンプ松本さんやアジャコングさんも出演されていて、子供のころから強く記憶に残っています。
――プロレスを初めて観戦したのは?
清水:プロレスを好き過ぎて、内部のスタッフになってしまった友達がいるんです。それで彼女から「招待券があるから行かない?」と誘ってもらった新日本さんの試合が初観戦だったと思います。後楽園ホールのオレンジの椅子に座ったのを覚えています。それから全日本さんを観たりDVDを買って観るようになって、特にグレート・ムタさんにハマってから、プロレスを観に行くのが趣味になりました。
――グレート・ムタさんの魅力は?
清水:まず、とにかくかっこいいですよね。体がもうかっこいいし。ペイントした顔もカリスマ性や存在感がありますし。しかも身体能力が高く表現力があって、試合もすごく雰囲気あって。一番好きなのが対ライガー戦で、ライガーさんが鬼人化したりするんですが、途中でいったんリングアウトしちゃうんですよ。それをムタが追いかけたら、ライガーさんはいなくなっちゃってて。そこでムタが「あれっ?あれっ?」って探すんですけど見つけられない。その仕草がもうかわいくって。そういったお茶目なところも、単純に身体能力の高さを活かした「おー!」ってなる技をたくさん見られるところも大好きです。
――お好きな技は?
清水:毒霧です。あとはムーンサルトプレスとかフラッシングエルボーとか。やはりその辺の技はすごく真似したくなります。