鏡リュウジ×星健太郎の豪華対談が実現! 新しい自分を知る場所「ちえの樹」とは?

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/21

占いに関する書籍を多数出版する説話社が、占いと癒やしのためのコミュニティルーム「ちえの樹」をオープン。初日となる3月21日(土)には、記念イベント「鏡リュウジ×星健太郎 世界占星術デー 星めぐり2015」が開催された。多くの媒体で活躍し著作も多数、西洋占星術研究家として絶大な人気を誇る鏡氏と、東洋占術の分野では若手No.1の実力と評される星氏。占いファン垂涎の組み合わせとなった対談の様子をほんの一部だがお伝えしよう。

鏡リュウジ氏がオープン日「3.21」を提案

まずはこの日の主役の一人、鏡リュウジ氏が登壇。トーク冒頭から「今日をオープン日にするよう説話社にアドバイスしたのは、実は僕なんです」との打ち明け話が飛び出す。

「3月21日、つまり春分の日は占星術の世界における“1年のはじまり”で、いうなればお正月。そして数年前、この日を“それぞれの思想や信念に関係なく、誰もが占星術を身近に感じ楽しむ日”、『世界占星術デー』にしようという提言が出されたんです。その動きはどんどん大きくなって、いまでは世界中でさまざまなイベントが行われています。占いを出版という形で牽引してきた説話社さんがこういった場所をオープンさせるのに、今日はまさにふさわしいんじゃないかなと思ったんですよね」

advertisement

●“西洋 vs 東洋”の異色対談がスタート!

「僕、西洋占星術のこと本当に何も知らないんですよね……。あの、僕はnot for saleっていう男性占い師ユニットに入っているんですが、メンバーで西洋占星術が専門のSugarくんに、専門書を借りたこともあるんです。でも読んでても、もう自分でも不思議なくらい頭に入ってこなくって…(笑)」

「僕もそう、東洋占術のことはまったくわかんない。知ってはおこうと思うんだけど、いざあの細かい表を見ると、なんでだろうね、一瞬で眠くなっちゃう(笑)」
と、なにやら互いを牽制するようなやりとりで、開始早々会場から笑いが。

その後はかなり専門的な内容が驚異的な密度で語られたのだが(とにかく2人の知識が多岐にわたるので話の情報量もハンパでなく、占い初心者の筆者は話についていくだけで必死!)、同時に、「へえー!!」と関心してしまうようなトリビア的エピソードも多かった。なかでも印象的だったのがこれ。

●“8”と“10”が意味すること

「西洋占星術では春分の日が1年のスタートと話しましたが、その名残は今使われているカレンダーにもあるんです。10月は英語でOctoberですね。でもこれ、本来は“8”って意味なんです。語源となったオクターブは8つの音階をさす言葉だし、タコは英語でoctopusで、それは足が8本だから。なのに10月を指す言葉になっていて、何でやねん!ってなるでしょ(笑)。つまりこれはもともと、春分の日がある3月が1年のはじまりだったからなんです。同じように、Decemberは“10”。小学校の時にデシリットルって単位を習ったでしょ? あれは1リットルの10分の1って意味ですからね」

そして占いの話で気になるのは、やはり「その占いは果たしてどれだけ当たるのか」という点だろう。筆者が東洋占術の的中率に期待して、思わず「おおー!」と前のめりになってしまったのがこちら。

●“乙未”の2015年は、「エンターテインメント」な年になる!

「東洋占術で今年は“乙(きのと)の未(ひつじ)”という年なんですけど、1年の運気を見る干支は60年で1周するので、つまり60年前も同じ干支。ということは、あくまでざっくりとですが、その年は“60年前と同じような出来事が起こる”という見方ができるんですね。そしてこの「乙未」には“繋がり”や“結ばれる”なんて意味があります。さて、今年から60年前の1955年はどんな年だったかというと、ワルシャワ条約機構が結成され、また一方で西ドイツがNATOに加盟しています。この頃はちょうど米ソの冷戦期で、周囲の国々が連携しあって戦いに備えた時期だったんですね。さらには、“エンターテインメント”とか、“楽しむ場所”というような意味もあります。実際、アメリカのカリフォルニア州にディズニーランドがオープンしたのが1955年。マクドナルドの第1号店も同年ですね。日本では後楽園遊園地が完成して、初の本格的なジェットコースターが誕生してるんですよ」

いかがだろうか。専門的な知識がなくとも十分に楽しめ、こちらの知的好奇心を存分に刺激してくれる内容に「この対談、見たかったなあ〜」「なんだか占いに興味湧いてきた!」という人も多いはず。そういう人には、代わりにまずこちらの新刊をおすすめしたい。鏡リュウジによる「占い入門」シリーズだ。

鏡リュウジの占い入門1 鏡リュウジのタロット占い』

鏡リュウジ/説話社)1200円+税
発売日:2015年3月31日(火)
記念すべき第1弾はタロット占い。「ライダー・ウエイト版」「マルセイユ版」「ヴィスコンティ版」と、さらに著者オリジナルの「ソウルフルタロット」の4種類のタロットカードを紹介する。占いの手順からケーススタディ、Q&A、タロットブックガイドなどなど盛りだくさんの内容で、はじめての人でも楽しく、かつしっかり学べる入門書となっている。

さらに、4月開催のイベントにも注目。こちらのラインナップもかなり強力!
■4月10日(金)11:00〜13:00
「人生を変える星導学のおしえ」
自分を変えたいと思っている人におすすめ! ユピテルジョージによる、星占いと心理学を組み合わせた自分磨きプログラム
■4月18日(土)13:00〜15:00
「素敵な女性になるためのエレガント・レッスン」
プレイベントも好評だったエミール・シェラザードを講師に迎えたプログラム。あなたの女子力もここで一気に開花するかも?
■4月23(木)15:00〜19:00(予定)
「ケントナカイのほんわか個人鑑定」
“優しい星占いお兄さん”こと、ケントナカイに占ってもらえるチャンス! にこにこ笑顔&あったかい言葉に元気がもらえるはず。

■4月29日(祝)13:00〜15:00
「世界にひとつだけ! マジカルルーン・ワークショップ」
巨樹研究家・杉原梨江子と自分だけの護符を作れる! 本物の枝に魔法文字ルーンを刻むという本格的な内容も魅力。

5月以降も豪華講師陣が登壇予定とのこと。また今後は占い以外のセミナーやワークショップも積極的に開催していくそうだ。いままでなかった新しい学びの場所に、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

各イベントの詳細・申し込みは説話社HPへ

「説話社 フォーチュンルーム116 ちえの樹」
住所:東京都新宿区西早稲田1-1-6
TEL:03-3204-3222

取材・文=山﨑めぐみ