【閲覧注意】時々、河原で象のUNKO煮込んだりしてます!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

  • 象のUNKO

「象のUNKO★elephant paper」と「宇都宮動物園」が主催のチャリティーアート展が2015年4月24日(金)より開催される。「UNKOってあのUNKO?」答えは「イエス」、あの「UNKO」である。

 現在、主に象牙目的の密猟でアフリカゾウが”15分に1頭”のペースで殺されているという。象牙を取るには象を殺すしか方法がないらしく、心苦しい現実である。そんな現実問題を無視できないとして、中村亜矢子氏は「象のUNKO★elephant paper」として活動している。

「象のUNKO★elephant paper」
11年半宇都宮動物園の職員として働き、そのうち7年間、動物園内で、象の糞を原材料にして作った紙「象糞紙」制作を行ってきた中村亜矢子氏。その象糞紙をもっと何かにいかせないものかと考えてた時に「NGOアフリカゾウの涙」と出会い、その活動に共感し、象糞紙をチャリティー商品として提供したり、展示などを行っている。アートと環境保護の融合も目指し、「UNKO」というインパクトのある武器で、環境などについて興味を持つ入口になればと奮(糞)闘しているのだ。

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「NGOアフリカゾウの涙」
滝田明日香氏、山脇愛理氏が共同代表をしているNGO。アフリカでの現場の声をはじめ、世界で報道されていることを日本語でアクセスできるように、インターネットやテレビ、新聞、雑誌などメディアに呼びかける活動をしている。

  • 象のUNKO

象糞リサイクル
タイのタイ国立ゾウ保護センターでは、象糞(の繊維)から紙を作る。象1頭当たり、1日に115枚の紙が生産可能。絵画にも用いられる。紙は塩素を用いておらず、また無菌であり、匂いもしないとされる。繊維を取り除いたかすは肥料として利用。象糞中の繊維質とヤシ殻の繊維質とを合わせ、緑化マットも生産され、屋上緑化などに用いられる。

『象の糞がアートに生まれ変わる!!象×UNKO=Artあ~と展 ~そしてもっと知ってほしいゾウ…15分に1頭殺されている?!…象にせまる危機~』
アートと環境保護の融合を目指したアート展で、狙いはアートの力で象牙や密猟に興味がない人にも象の現状を伝え、気軽に楽しみながら象が現在置かれている状況を知ってもらうことだ。複数のアーティストの象糞紙を使った作品を展示し、「NGOアフリカゾウの涙」の協力のもと、絶滅の危機にある象の現状についても展示を行っている。また、作品や商品を販売して、売上の一部を「NGOアフリカゾウの涙」に寄付。

象のUNKO開催地:宇都宮市立南図書館
住所:栃木県宇都宮市雀宮町56-1
期間:2015年4月24日(金)~2015年5月30日(土)
電話:028-653-7609
⇒宇都宮市立南図書館公式ホームページ

アート展参加アーティスト(順不同)
山浦博子(漫画家、イラストレーター)/辻下恭平(元美容師グラフィックデザイナー)/和知知明(栃木照る照る坊主の会、和知心書)/岡野真人/Touko Okamura/Ouma/佐藤周作/風当将文/美馬成子/石井里佳/北見美佳

文=リーズ