具材を一緒に煮るだけの「ワンポットパスタ」とは? 鍋ひとつで一気に作れる画期的なパスタレシピ

食・料理

公開日:2015/5/3

 様々な場で大活躍するパスタ料理。どんな食材とも組み合わせ可能で、作れば作るほどアイデアが生まれる。

 しかし、ちゃんと作ろうとすると意外と手間がかかるのも事実。特に1人暮らしなど、コンロが1口しかないと、ソースとパスタを1つずつ作る必要があり時間がかかる。そうでなくても、大きな鍋に大きなざる、フライパンなど、洗い物が多くなってしまいがちだ。でも、やっぱり本音は、パスタくらいソースから手作りしたい。

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 そこで非常に画期的なレシピ本が登場した。なんとこの『お鍋ひとつで美味しいパスタをワンポットパスタ46レシピ』(ネコ・パブリッシング)では、ざるもフライパンも使わずに鍋1つでパスタ料理が完成する。パスタを茹でるのも、ソースを作るのも、全て1つの鍋で同時進行。

 しかし、ボロネーゼやカルボナーラを鍋1つで作って、本当に美味しくできるのだろうか。気になるので実際に試してみた。

まずは、やっぱり気になる「カルボナーラ」(P.18~P.19)

 生クリームやパルメザンチーズ、卵黄以外の食材を全て鍋に入れ、水分がなくなるまでひたすらぐつぐつ煮る。水分がなくなったら、生クリームとパルメザンチーズを入れて混ぜて火を止め、卵黄を絡めて味を調えれば完成。

 本当にあっという間に、鍋1つでカルボナーラが完成した。今までの面倒な手順はなんだったのか、と言いたくなるお手軽さ。しかも美味しい。これなら、食べたいときに気軽に作れそう。

ソースを作るのに時間がかかる「ボロネーゼ」(P.14~P.15)

 1から作ろうと思うと、まずはソースを煮込むことから始まるボロネーゼ。でもこの方法なら、材料を全て入れて火にかけるだけ。パスタを茹でながらソースも出来上がる。玉ねぎは、みじん切りにして冷凍しておくと便利。作りたい分だけ鍋に入れて煮込むだけなのに、本格的な美味しさに仕上がった。

デザートもワンポット! 「キャラメルシナモンりんごのデザートパスタ」(P.55)

 りんごの甘酸っぱさとシナモンのスパイシーさが、バニラアイスとの相性抜群! まずは砂糖を煮詰めてカラメルソースを作り、りんごを煮る。そこにパスタと干しぶどう、水を入れて、上の2つ同様水分がなくなるまで煮込むだけ。パスタも、こうすると立派なデザートに。

オリジナルも考えてみた! 「きのことベーコン、ねぎ、卵黄の和風パスタ」

 鍋にパスタ、きのこ(今回はしめじ、エリンギ)、ベーコン、水、バターを入れて、水分がなくなるまで煮る。あとはねぎを加えて火を止め、卵黄と醤油を絡めるだけ。通常ならフライパンで炒める作業がいるが、ワンポットなら鍋1つ。卵黄のまったり感がたまらない、おすすめの一品。

 ちなみに、パスタを鍋に入れる際には半分に折るといいとのこと。この作り方をマスターすれば、時間がなくても、コンロが1口しかなくても、いつでも手作りパスタが堪能できる。また、分量を調節すれば人数分同時に作ることもできるので、来客時にも便利。さっと作って、「いつの間に作ったの!?」と思わせたい。

文=月乃雫