母の日は何を贈るといいの? 独女だからできる「親孝行」とは?

コミックエッセイ

更新日:2015/5/10

 あしたは母の日。感謝の気持ちを伝える大切な日なのはわかっていても、「何をプレゼントしたら良いんだろう…」とお悩みの人も多いのでは?

 ダ・ヴィンチニュースでは、20~69歳の子持ち既婚女性276名を対象にアンケートを実施。「母の日にあげるプレゼント」としてもっとも人気なのは、やはり、カーネーションやプリザーブドフラワーなどの「花」が最多で34.4%。続いて、「洋服」(9.4%)、「スイーツ」(9.1%)でした。「今年の予算は?」では、「3,000円」が最多で19.2%、続いて、「5,000円」(17.7%)、「10,000円」(8.7%)という結果に。
また、お母さんたちに「もらって嬉しかった母の日のプレゼント」を聞いてみると、「毎年変わった面白い花をくれる」「夫婦でグアムに連れていってもらった」「珈琲好きの私と夫のためにコーヒーメーカーを選んでくれた」「温泉好きなので、温泉旅行券をくれた」など、バラエティーに富んだ回答が。どうやら、本当に喜ばれる贈り物は、お母さんだけでなく、お父さんも一緒に楽しめるものが好まれる傾向にあるようです。そして、両親のことをしっかりと考えていれば、喜んでもらえる確率もグーンとアップ! とはいえ、どうすれば、両親を喜ばせることができるの? 「親孝行」をするためにはどうしたらいいの…?

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 そこで、オススメしたいのが、大人気コミックエッセイスト・たかぎなおこさん著『親孝行できるかな?』(KADOKAWA)。

 本書は、アラフォー独身女性である著者が両親への親孝行を画策した様子をコミカルに描いた1冊。シルバー世代となった両親を元気なうちにどうにか喜ばせたい! だけど、どうも両親が喜ぶポイントって難しい…と試行錯誤しているたかぎさんの姿がとても可愛らしいのです。娘と両親のやりとりに、時に笑い、時にほろりし、「ああ、我が家もこんな感じ」と共感できるはず! これはちょっと親孝行上級レベルのような気がしますが、実家のリフォームを検討してみたり、韓国旅行に連れ出してみたり…。両親の喜ぶツボを探そうとするたかぎさんを見ていると、「我が家ではどうやったら両親が喜んでくれるかな?」と自然と考えている自分に気づくのです。

 特に、両親を韓国旅行に連れて行ったエピソードでは、うまく両親をエスコートできるか念入りに準備をするたかぎさんと、そんな娘をよそに荷造りもせず、ガイドブックも見ず、好き勝手に旅行をエンジョイする両親…どこの家も同じなんだなぁと、どこかほっとします。

 さまざまな親孝行を試みてきたたかぎさんが、「独身女性」の親孝行としてオススメするのが、「旅行」。
「家庭をもっている方々に比べたら、時間は自由になるほうだと思うので、親子水入らずの旅行がいいんじゃないですかね。昨年は両親と九州の別府温泉に行ったのですが、それぞれで出発して現地集合にしたんです。ちゃんと三重から大分まで来ることができるのかな〜とドキドキしてたのですが、無事に現地で落ち合えてホッとしました。見知らぬ土地での待ち合わせは、ちょっとスリルがあってなかなかおもしろいですよ」。

 たかぎさん自身はというと、「現在は三重、東京と離れて暮らしているのですが、帰省するといつも嬉しそうにしてるので、離れて暮らしてる身としては、ときどき帰ることが親孝行になるのかな…とは思います。帰れないときでも電話でたわいもない話を聞いてあげたりすると、嬉しそうにしている気がします。」と。子どもからすれば、「親孝行したぞ!」という、より実感があるモノを贈りたくなるけれど、大げさなことではなくても、両親を思う少しの時間が大切なようです。

 そんなたかぎさん、今までで一番ご両親が喜んでくれたと思う「親孝行」といえば…
「親から見たら、子どもの活躍や充実している様子を見ることが、やっぱり喜ばしいことなのかな、と思います。私は“絵の仕事がしたい”と言って上京したものの、まったく仕事がない日々でさんざん心配させたクチなので、最初にコミックエッセイの本が出た時は両親とっても喜んでいたようです。その後も実家に帰ると、私のイラストが掲載された雑誌が何冊も買ってとってあったりしました。それが一番の親孝行なのかもしれません」

 親孝行のかたちは、その親子によってさまざまだと思いますが、たかぎさんのように、両親が喜ぶことをちゃんと考え抜くことが、「親孝行」に繋がりそう。せっかくの「母の日」。この本をヒントに、自分の両親を笑顔にするための「親孝行」を考えてみよう!

文=アサトーミナミ

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