写真だけの図鑑はもはや時代遅れ！？　新時代の図鑑はにょきにょき伸びる！

　テレビの教育番組や博物館の映像コーナーで、植物の成長過程の動画を見たことがある人も多いだろう。動画の中では、にょきにょきと一瞬にして成長していく植物だが、現実はそうはいかない。子供時代の夏休みに「あさがお観察日記」を付けた経験があるなら、痛いほど理解できるはず。そう、植物は一日にして成らず！　植物が育つ過程を見守りたいと思っても、途中で心が折れてしまうことも多いのである。

　そんなあなたにオススメなのが、通称「動く」図鑑だ。『学研の図鑑LIVE』（学研）に、「marcs（マークス）」をかざせば、自宅にいながらマニアックな植物の生態を楽しむことができる。また、図鑑と専用のアプリを使えば、カタバミが種子をはじき飛ばして遠くへ飛ばす様子をナレーション付きの動画で観察できるなど、従来の図鑑ではありえなかったことが可能。さらに、植物の生態だけでなく、たんぽぽ風車の作り方など、植物を使った遊びも動画で紹介している。

　実は『学研の図鑑LIVE』シリーズはこれで6本目。2014年6月20日の第一弾から、これまでに「昆虫」「動物」「恐竜」「宇宙」「鳥」が発行されている。同シリーズのコンセプトは「本物。だから、夢中になる」。そのため、スマートフォンで見られる動画の他、BBC（英国放送協会）制作のドキュメンタリー映像のDVDが付録するなど、「リアル」を追求している。これぞ図鑑の進化版と言えよう。

　子どもの学習用としてはもちろん、仕事が忙しくて植物を育てる時間を十分に取れない働き盛りの人や、自宅にこれ以上植物を育てるスペースがない人にも救いとなる一冊かもしれない。

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■『学研の図鑑LIVE』
発行：学研教育出版
発売：学研マーケティング
発売日：2015年4月21日（火）
仕様：A4変型判/196～272ページ
対象読者：幼児～小学生
定価：「昆虫」「動物」「恐竜」2,000円（＋税）、「宇宙」「鳥」「植物」2,200円（＋税）
⇒「学研の図鑑」公式サイト

文＝リーズ