累計39万部突破の大ベストセラー ピース又吉『火花』が電子書籍化決定

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

 純文学界に衝撃を与えた、ピース・又吉直樹の処女小説『火花』(文藝春秋)。この作品が掲載された『文學界』(文藝春秋)は、83年の歴史上初の増刷となった。現在までの発行部数は39万部を突破する大ベストセラーとなっているが、今回さらに電子書籍化されることが決定した。

「あほが書いた小説です。あほなりに人間を見つめて書きました。」 又吉直樹

 自身では“あほ”と謙遜するも、その才能は名だたる作家陣にも認められ、三島由紀夫賞候補5作に選ばれた。惜しくも上田岳弘氏の『私の恋人』に敗れはしたものの、三島賞の最後の2作まで残り、選考委員からも絶賛された。電子書籍化されることで、より多くの方がその才能を感じることができるだろう。

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火花■『火花
著:又吉直樹
価格:1000円 ※電子書店によって異なる場合あり
発売日:2015年6月11日(木)
先行予約:2015年5月22日(金)
出版社:文藝春秋
主要販売電子書店:Kindleストア、iBookstore、楽天Kobo、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、GALAPAGOS STORE他電子書籍を販売している主要書店

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あらすじ
お笑い芸人2人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ! 「笑いとは何か」、「人間とは何か」を描ききった話題作。

又吉直樹(またよし なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。コンビ「ピース」として活動中。著書に『第2図書係補佐』『東京百景』、せきしろとの共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』、田中象雨との共著に『新・四字熟語』がある。