やたらエロいと評判(?)の食アニメ『食戟のソーマ』の料理を再現【作ってみた】

マンガ

公開日:2015/6/1

 『中華一番!』、『焼きたて!! ジャぱん』、『幸腹グラフティ』などに続く、強烈なリアクションが印象的なアニメ『食戟のソーマ』。主人公は、下町の定食屋「ゆきひら」の息子・幸平創真。実家で料理の修行をしながら、父親を超えようと日々挑戦を挑んでいた。しかし父親の提案により、創真は日本屈指の料理学校「遠月茶寮料理學園」へ。創真は無事、卒業できるのか――。

 この作品、そんな真面目な設定とは裏腹に、食の表現がやたらとエロいのが特徴。「これはTVアニメとして大丈夫か!?」と思わず突っ込みを入れたくなるシーンも多々登場する。しかし、ただのエロアニメではなく、レシピも料理研究家の森崎友紀さんが携わるなど、料理も本格的なのが本作の魅力。実際アニメを観ていると、「食べてみたい!」の一言(一部を除く)。アニメ内で、必要な食材や調理の過程も説明してくれるので、創真が実際に作っていた料理をできる限り再現してみた。

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とびきりジューシーなお肉料理、「なんちゃってローストポーク」
(第1話)

 「ゆきひら」に店を畳むことを強要してくる地上げ屋の女に、「とびきりジューシーなお肉料理」をリクエストされた創真。しかし店の肉類は、彼女らによって全滅させられていた。そこで創真が出したのは、マッシュポテトをベーコンで包んだ「なんちゃってローストポーク」。たしかに、ベーコンも肉だ。ベーコンの旨みをマッシュポテトがしっかり吸って、大満足の“お肉料理”になっていた。

薙切えりなを唸らせた、「ふりかけごはん」(第2話)

 「神の舌(ゴッドタン)」と呼ばれる優れた味覚を持ち、「遠月十傑評議会」の第十席に最年少で選ばれた本作のヒロイン・薙切えりなに、まさかの「ふりかけごはん」を出すという暴挙に出た創真。しかしもちろん、普通のふりかけごはんではない。炒り卵と煮こごりを合わせたもので、熱々のごはんにかけると煮こごりが溶け出し、ごはんや卵に絡むという仕組み。高級食材を日々食べている薙切えりなも虜になったこのメニュー。濃厚な鶏の旨みが卵とご飯に絡まって、2口、3口とどんどん食べてしまう味。

創真の本気が見えた「ブッフ・ブルギニョン」(第3話)

 にんじん、玉ねぎ、セロリなどの野菜と牛肉を長時間煮込んで作る、フランス料理。調理実習の課題として出されたのがこのブッフ・ブルギニョンだったのだが、創真のことをよく思わないクラスメイトが、創真のグループの鍋に大量の塩を投入。作り直すことになった。時間も残り30分と絶望的かと思われたが……創真のアイデアで見事A評価を勝ち取った。そのアイデアとは、“はちみつ”。はちみつを使用することで、短時間で肉が柔らかくなるそうだ。実際に作ってみたが、30分という煮込み時間でも本当に美味しくできた。

 これ以降も、「さばバーグ」(第4話)、「鰆おにぎり茶漬け」(第5話)、「シャリアピンステーキ丼」(6話、7話)と、アイデア満載の美味しそうなメニューが満載。これからどんなおいしそうな料理が出てくるのか、創真はこの学園を無事卒業できるのか、今後も『食戟のソーマ』から目が離せない。

文=月乃雫