ケモノや宇宙人、モンスターが恋人!? シーズン到来で活気づく「人外×人間」が面白すぎる

マンガ

更新日:2015/6/5

人外度
あなたは上の5つのレベルのうち、どこまでを恋愛対象として見られますか?

 マニアの間では「人外(ジンガイ)の夏」と言われるほど、これからの季節は“人外”作品の露出が増える。細田守監督の最新作である映画『バケモノの子』が7月に公開、TVアニメ『モンスター娘のいる日常』『実は私は』が同じく7月から放送開始するなど今夏も大豊作。人外好きにはたまらない季節になってきた。

 創作の世界での「人外」とは、その名の通り人でないものを指し、人とのコミュニケーションができる設定でキャラクター化されたものの総称だ。さらに、人外と人間のカップルやコンビのことは「人外×人間」という呼称でジャンル分けされている。

 近年、この「人外×人間」をテーマにしたマンガが盛り上がりを見せており、『魔法使いの嫁』(ヤマザキコレ/マッグガーデン)や『亜人ちゃんは語りたい』(ペトス/講談社)など男女関係なく楽しめる作品も増加、つい先日も、無料WEBコミック誌「ジーンピクシブ」のコミックス第1弾として『飼い主獣人とペット女子高生』(野干ツヅラ)、『T-REXな彼女』(三三)が発売されるなど、そのすそ野を広げている。

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 『飼い主獣人とペット女子高生』では、獣人の世界に攫われペットとして生きていくことになった女子高生リラと、その女子高生を飼うことを決めた獣人ジノヴィの生活が、『T-REXな彼女』では、恐竜と人間が共存する現代世界を舞台に、大学生の旭川優真と野生本能むき出しの肉食恐竜娘・チュリオとの恋愛模様が、それぞれコミカルに描かれる。

  • 飼い主獣人とペット女子高生
    『飼い主獣人とペット女子高生』
    (野干ツヅラ/KADOKAWA)
  • T-REXな彼女
    『T-REXな彼女』
    (三三/KADOKAWA)

 

 さて、冒頭のイラストはこの2作の著者(野干ツヅラさん、三三さん)に、それぞれの作品のキャラクターがレベル別に人外化していくイラストを描いていただいたものだが、あなたはこの5つのレベルのうち、今現在どこまでを恋愛対象として見られるだろうか?

 「人外×人間」作品はいろいろなレベルのキャラクターが描かれるので、好みに応じて作品チョイスができるほか、慣れると様々なレベルを楽しめるようになるので、現時点の好みが分かると奥深い「人外×人間」の世界への第一歩となるはずだ。

 下記は、野干ツヅラさん、三三さんの作品とお二人のおすすめ人外作品などをそれぞれレベル別に当てはめたもの。あなたのレベルと照らし合わせて、好みの作品を見つける参考にしてみてほしい。

レベル1:見た目は人間。設定上は人外

ハクメイとミコチ

『ハクメイとミコチ』(野干ツヅラさん推薦)

 

レベル2:シッポや耳など一部のパーツが人外

恨み来、恋、恨み恋。

『恨み来、恋、恨み恋。』(編集部推薦)

 

レベル3:顔を除く大部分のパーツが人外

T-REXな彼女

『T-REXな彼女』(三三さん作品)

 

レベル4:人間と会話できるが見た目は人外

  • ぎんぎつね
    『ぎんぎつね』
    (野干ツヅラさん推薦)
  • 逢魔ヶ刻動物園
    『逢魔ヶ刻動物園』
    (野干ツヅラさん推薦)
  • アルパカかあさん
    『アルパカかあさん』
    (三三さん推薦)
  • 姫さま狸の恋算用
    『姫さま狸の恋算用』
    (三三さん推薦)
  • ヨメがコレなもんで
    『ヨメがコレなもんで』
    (三三さん推薦)
  • 正義警官 モンジュ
    『正義警官 モンジュ』
    (野干ツヅラさん推薦)


飼い主獣人とペット女子高生

『飼い主獣人とペット女子高生』(野干ツヅラさん作品)

レベル5:完全なる人外。人間との会話不可

マイリトルポニー:ポニーテールズ

『マイリトルポニー:ポニーテールズ』(編集部推薦)

 

 「人外×人間」作品は、神話の世界にも散見されるなど、洋の東西を問わず古代から語り継がれてきたが、ここまで肯定的に、そしてあけっぴろげに「人外×人間」をエンターテイメントとして楽しんでいるのは日本国民だけだろう。ここまで「人外×人間」が一般化されるともはやタブーにできないのかもしれない。なぜ日本人はこんなに異種間恋愛が好きなのか理由はよくわからないが、とにかく人外好きにはパラダイスだ。

 まだこの世界に触れたことのない人は、ぜひその一歩を踏み出し、これから訪れるであろう、めくるめく「人外の夏」を体験してみてはいかがだろうか?

 

↓『ジーンピクシブ』作品を読む↓