ラーメンズ・片桐仁 不条理粘土作品展「ギリ展」開催

芸能

公開日:2015/6/16

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 シュールで独特な笑いにこだわり続ける、お笑い芸人ラーメンズ。小林賢太郎、片桐仁は多摩美術大学版画科の同級生であり、両者ともに芸術に造詣が深い。特に片桐は、16年間に渡り粘土作品を創作してきた芸術家としての顔も有名だ。「何かに粘土を盛る」ことで、使いづらく、そしてシュールな形に生まれ変わる生活雑貨の数々。そんな彼の作品群が多数展示される、不条理アート粘土作品展「ギリ展」が、イオンモール幕張新都心にて、2015年7月10日(金)より開催される。

 「ギリ展」は、16年間作品を作り続ける中で変わっていく心の変容や、作品作りにおけるコンセプトの変化など、アーティスト片桐仁の赤裸々な思いが全て分かる展覧会だ。バカバカしいが、クオリティーの高い作品の一例を紹介しよう。

プリンの処女 高さ220×横105×奥行き92(mm)
買ってきたプリンを冷蔵庫にしまっていたら誰かに食べられるという事件が続出! それを防ぐために考案されたのが、このプリンの処女。ただでさえその恐ろしい見た目から開ける気がしないのに、下面を見るとピーマンの彫刻が象られ、ピーマンに擬態する「2WAYカモフラージュシステム」を搭載。BIGサイズのプッチンプリンが2個も収納できる優れもの!

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オニギリ型土偶 高さ305×横167×奥行き89(mm)
考古学的にも美術的にも興味深いこの土偶は、妊娠線、産道が表現されていることから女性と言われている。正面のおにぎり型の顔に施されたブツブツは五穀豊穣、裏面の頭蓋骨は「死」を意味すると言われている。真っ二つの割れた頭部の中からはホッカホカのオニギリが出てくる。

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カエルちゃん2011
リアルなカエルの形をしたiPhoneケース。手や口が加増式になっており、音量調整などもきちんとできる。背中のドクロ柄がポイント。

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ペットボ土偶
土偶型のペットボトルホルダー。キャップ共に頭が取れ、きちんと水を飲むことができる。水がどれぐらい入っているか分かるように、身体が透けている。

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ドライヤーサウルス
ドライヤーに粘土を盛り付け恐竜の化石風に仕上げた作品。鼻の穴から温風が吹き出す。

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片pad
粘土と模型の人形などを駆使して作られたiPadケース。片桐仁本人の顔を表している。

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 芸術性の高い作品が多数並ぶ「ギリ展」。お笑い芸人・片桐仁ではなく、アーティスト・片桐仁の世界を覗いてみてほしい。

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片桐仁 不条理アート粘土作品展「ギリ展」
開催日:2015年7月10日(金)~2015年7月26日(日)
時間:平日/12:00~20:00(最終入場は19:30)
土日祝日/10:00~20:00(最終入場は19:30)
入場料:一般500円/学生400円(学生証提示) ※小学生以下無料
イオンモールメンバーズカード会員割引:一般400円/学生300円
主催:ギリ展実行委員会
共催:イオンモール株式会社
企画制作:トゥインクルコーポレーション/zaigoo inc.
特別協力:多摩美術大学 絵画学科版画専攻研究室
協力:講談社
撮影:大坪尚人(講談社)
ビジュアルデザイン: we+inc.

 なお「ギリ展」開催に合わせ、「粘土道 不条理アートコンテスト」や「こども向けワークショップ」も同時開催予定だ。
⇒「ギリ展」公式ホームページ

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