水に果物や野菜を漬けるだけ! 体の中からリセットできる“デトックスウォーター”って何?【作ってみた】

食・料理

公開日:2015/6/25

 梅雨が明けると、本格的な夏が始まる。アイスやスムージーが輝いて見えるこの季節、書店でも毎年冷たいデザートの本が多く並んでいる。そんな中、今年は一風変わったレシピ本が新登場した。『ジャーで楽しむデトックスウォーター キレイをつくるおいしいレシピ』(一迅社)という、水に果物や野菜、ハーブを入れるだけの至って簡単なドリンクの本だ。このデトックスウォーターは、大人気Youtuberもチャレンジするなどネット上での注目度も高く、類書も何冊か出てきている。

 しかし、材料を水に漬けるだけなんて……、そのまま食べた方が手っ取り早いような?という疑問が湧いてくる。だが本書によると、ちゃんとデトックスウォーターにする理由があるようだ。まず「基本が水であること」で、スムージーやジュースに比べてカロリーが低く、水替わりに飲むことができる。そしてフルーツから出た栄養素が加わっており、水だけでは排出できない有害物質も流してくれて、アンチエイジングに繋がるそうだ。

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 たしかにそう言われると健康には良さそうだが、味は美味しいのだろうか? 柑橘類は何となく分かるが、水につけたバナナはちょっと抵抗がある。それに中途半端な味になりそうな……。となれば、いつものごとくやってみるしかない! というわけで今回もチャレンジしてみた。

イチゴ+オレンジ+バナナ+レモン+スペアミント

デトックスポイント
・ビタミンC ★★★
・クエン酸 ★★★
・水溶性食物繊維 ★★★

 カットした材料を瓶に入れ、水を注いで16時間~24時間置けば完成。意外と置く時間が長い……。飲んだら翌日分を作ってしまうのが良さそうだ。そしてさっそく気になるバナナ。色が変わって悲惨なことになるのでは?と思ったが、水に浸かっているおかげで無事だった。味も、バナナの甘さとその他の酸味がうまい具合にマッチしている。お、美味しいっ! ビタミンCが豊富で美肌効果も期待できるとのこと。

スイカ+ブドウ+バジル

デトックスポイント
・カリウム ★★★

 作り方、置き時間はこちらも同じ。甘いドリンクにバジル?と不安になったが、びっくりするくらいスイカとの相性が良い。バジルの香りが、スイカとブドウの甘さを引き締めてくれる。カリウムが豊富で、体内の水分を排出してくれるデトックス力の高さが魅力だそう。

メロン+青りんご+レモン+スペアミント

デトックスポイント
・カリウム ★★★
・クエン酸 ★★★
・水溶性食物繊維 ★★★

 作り方、置き時間ともに上の2つと同じ。薄い緑色に統一された見た目がとても涼しげ。爽やかな味が鼻に抜ける、夏にぴったりの味。むくみ解消や疲労回復の効果があるそうで、冷たいものを多く取りがちなこの季節にぜひとも摂りたい。

トマト+オレンジ+イチゴ+ローズマリー

デトックスポイント
・カリウム ★★★
・イノシトール ★★

 続いて、野菜をベースにしたデトックスウォーター。置き時間は16時間。ミネラルウォーター「いろはす」のトマト味が話題だが、トマトの輪切りがそのまま入ったドリンクとは何だか斬新だ。トマトは栄養が非常に豊富で、生活習慣病予防や、脳や肌の健康に効果を発揮する。トマトの味がはっきり出ているので、トマトが苦手な人には少し厳しいかもしれない。

キュウリ+メロン+スペアミント

デトックスポイント
・カリウム ★★★

 最後は、きゅうりがベースのデトックスウォーター。置き時間は10時間。材料全てが爽快感を感じられるものだけに、味もハーブっぽい爽やかさが強く出ている。キュウリには、ホスホリパーゼという脂肪分解酵素が含まれているそうで、加熱せずに抽出するデトックスウォーターにぴったりな食材。

 作ってみて分かったのは、意外と味がしっかりとついているということ。さらにハーブを入れることですっきりと飲みやすくなっていた。ちなみに、果物や野菜は2回までは同じものが使えるとのことだが、心配な場合は調理に使ってしまった方がいいかもしれない。本書には、使用後の果肉の使い方も提案されているのでそちらを参考にしてほしい。

文=月乃雫