子どもの読書量と家庭のコミュニケーションには深い関係がある!?円満家庭の秘訣とは…

暮らし

公開日:2015/7/10

 会話の絶えない温かい家庭 そんなほっこりとした家族団欒を求めるあなたに朗報! 学研ホールディングスと講談社が共同で調査した「子どもの読書実態調査」により、円満家庭の秘訣が判明した。

子どもの読書量が多いと、家族との会話も多くなる
子どもの余暇時間の過ごし方について調べたところ、読書量が多い子ほど「家族との会話・団欒」を楽しんでいることが発覚。1カ月の読書量が0冊の子どもは約20%の選択率に対して、読書量が6冊以上の子どもは50%を超えているのだ。

  • 子どもの読書量

子どもの読書量が多いと、熱中していることの数も多くなる
次に、「いま熱中していること」を最大5つまで自由記述方式で挙げてもらったところ、読書量が多い子ほど「熱中していること」が多いことが判明した。熱中できるものがゼロの子は、月の読書量が1カ月2冊以下だが、熱中できるものが3つある子は、読書量が約4冊近くとなっている。読書をすることと何かに熱中することとの間には、好奇心、関心、探究心といった共通点があるのかもしれない。

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  • 子どもの読書量

読書ゼロの子どもの割合がもっとも多い
雑誌・漫画を含まない1カ月の平均読書量を聞いたところ、全体の平均は月に3.1冊となった。意外と読書をしているという印象を受けるが、まったく読まない(0冊)という子どもの割合が27.1%と、全体でもっとも多いという結果に。男女で比較してみると、男子より女子の方が読書量は多い。

学齢ごとに見ると、学齢が上がるにつれて読書量が減ってしまう傾向が見られる。例えば女子では、小学4年生では月6.5冊読んでいたのが、中学に入ると月2冊台に減少してしまう。男女ともに、中学生になると読書量が減少するという実態のようだ。なお、最も読書量が多かったのは小学4年女子の月6.5冊、もっとも少なかったのが中学3年男子で月1.6冊という結果だ。

  • 子どもの読書量

 会話の絶えないほっこり家庭を手に入れるため、子どもに熱中できるものを見つけさせるために、“本を読む”ことの重要性は分かってもらえただろうか? けど、どうやって子どもに読書させられるの? とお悩みの方、答えは簡単、すでに調査済みだ。

親が本をよく読むと、子どももよく読む…
親の読書量と子どもの読書量との間には深い関係があるのだ。親が本をまったく読まない子どもは、1カ月の読書量が平均2.1冊。親が本を1カ月に6冊以上読む子どもは、1カ月の読書量は平均6.9冊という結果に。

  • 子どもの読書量

 「親の背中を見て子どもは育つ」と言うように、子どもに「本を読め」と勧める親御さんは、まずは自分が読書する姿を子どもに見せなくてはいけないようだ。会話の絶えない温かい家庭を手に入れるために、今日は本屋さんに寄り道してから自宅に帰ろう!

「子どもの読書実態調査」調査概要
調査期間:2015年3月13日(金)~ 3月15日(日)
調査対象:小学4年生~中学3年生
調査方法:インターネットにより実施し、サンプル数1,200名(各学年男女100名ずつ)の子どもに対して、保護者付き添いのもと回答。
調査実施:学研ホールディングス/講談社

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