フリージャズ×怪奇文学朗読「朗読幻奏」ゲストに京極夏彦

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公開日:2015/7/21

  • 朗読幻奏

 日本の夏を禍々しく彩る“怪談”。2015年8月4日(火)、4回目を迎える「朗読幻奏」は、ひと味もふた味も違った怪談を堪能できる朗読公演である。

「フリージャズ×怪奇文学朗読」

 小鼓の演奏家として博士号を持ち、長唄・筝曲、はたまたフリージャズの世界で活動する福原千鶴。広告デザインと並行し、変幻自在の歌と声色、独創的なギターで活動する日比谷カタン。ジャズ界のみならず、向井秀徳(ZAZEN BOYS)や志人(降神、TriuneGods)などと多彩なセッションを重ね、今もっとも注目されるピアニスト・スガダイロー。以上3名からなるユニット「音ノ刃」が、古今東西の文学作品を朗読・演奏するシリーズが「朗読幻奏」だ。

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前回公演

 4回目となる今回のイベントでは、「音ノ刃」命名者・京極夏彦がゲスト出演。『鬼談』に収録されている同氏の短編作『鬼交』が朗読される。睡眠中の女性を襲う“得体の知れぬモノ”の恐怖と魅惑に、飲み込まれよ。

「朗読幻奏4」
日程:2015年8月4日(火)
開場:18:30/プレトーク:19:00/開演:19:30
会場:本所地域センターBIG SHIP4階ホール(墨田区本所1-13-4)
チケット代:4,000円
作品:泉鏡花『化鳥』/京極夏彦『鬼交』
演奏:音ノ刃(pf:スガダイロー/ Gt・朗読:日比谷カタン/鼓・朗読:福原千鶴)
ゲスト:京極夏彦
プレトーク司会:東雅夫
⇒詳細「朗読幻奏」公式ブログ

朗読幻奏

■『化鳥
著:泉鏡花
価格:340円(税込)
発売日:2014年12月22日
出版社:青空文庫POD

橋番小屋で橋の通行料を取ることで暮らしている少年と母。表題は少年が溺死しかけたときに救ってくれたのは「翼の生えた美しい姉さんだ」と母に教えられるところからつけられている。しかし少年は母がその鳥なのではないかと考えるのであった。

朗読幻奏

■『鬼談』(『鬼交』収録)
著:京極夏彦
価格:1,620円(税込)
発売日:2015年4月4日
出版社:KADOKAWA

愛、絆、情―すなわち執着は、人を鬼と成す。人は人を慈しみ、嫉妬し、畏れをいだく。その思いが強ければ強いほどに。“生と死”“人と鬼”の狭間を描く、京極小説の神髄。「」談シリーズ第四弾となる、鬼気迫る短篇集。

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