いつものコスメで問題なし! 今すぐ取り入れられる「美人のワザ」を身につけて、効率よくキレイに

美容

公開日:2015/7/22

 メイク術や美容法ほど、女性が気になるものはないだろう。雑誌やインターネットに情報はあふれているので、どれが本当なのか迷ってしまうことも多い。そんな今、着実にファンを集めているのがコスメコンシェルジュ・小西さやかさんの本だ。

 『すっぴんも、メイク後もキレイな人の習慣 効果が9割変わる「化粧品」の使い方』(小西さやか・櫻井直樹/青春出版社)は、7月1日の発売以来、多くの女性たちに支持されている。小西さんの立ち上げた「一般社団法人日本化粧品検定協会」に関わっている皮膚科医・櫻井直樹さんとの共著だというところも信頼できる。小西さんは大学院で化学を専攻した後、大手化粧品メーカーで化粧品の研究・開発を行い、10万種類以上のコスメを試したという。今なお、国内・海外における最新のリサーチを欠かさない、コスメのプロだ。科学的な知識に基づいた親身なアドバイスは消費者にやさしい。情報に左右されやすい人ほど、基本の1冊として手元に置いておくと安心できそうだ。

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 スキンケアやベースメイク、ポイントメイクのコツはもちろん、ボディケアの章ではシャンプーやネイルまでアドバイスがあり、役立つ内容になっている。今回は、明日すぐに取り入れられる「美人のワザ」を、本書の中から2点ご紹介したい。

日焼け止めは「指」を使って2度塗りが基本!

 まさに今の季節、気になるのが紫外線だ。毎日のUVケアをコツコツ続ければ、肌の老化の8割近くは防げる可能性があるという。最近ではジェルタイプで伸びのよい日焼け止めも多いが、中身が白い乳液タイプのもののほうが長く効果が続くという。

 手のひらで塗っている人も多そうだが、「指」を使って塗るのが重要だ。1円玉大を手のひらにとり、額、鼻、両頬、顎の5カ所に分けて置き、指で塗り広げる。これを2度繰り返せば、適量をムラなく塗ることができる。

「そこまでこだわって塗るのか!」と驚く人もいるかもしれない。本書では、その後のベースメイクの仕方も解説されている。しっかり読めば、自分に合わせて引き算もできるようになる。面倒くさがりの人ほど、最低限のケアである日焼け止めを大事にするのがよさそうだ。

チークの入れ方はタイミング・顔型でチェンジ! 残念顔を回避せよ!

 本書では、流行中のクリームチークをつけるタイミングについてもアドバイスがある。クリームチークは、粉モノの後に付けるとヨレてしまう。リキッドファンデーション派ならファンデ後に、パウダーファンデーション派はファンデ前に付けるのがポイントだ。付ける部分をあらかじめ決めて、少量を塗ればナチュラルな仕上がりになる。

 丸顔なら、ツヤ感のあるチークを縦長に入れるとスッキリ見える。面長の場合は、明るめの色のチークを頬の高い位置に横長に入れれば、キュートな印象になる。イラストでも解説されているので、チークに悩んでいる人は必見だ。

自分のために、コスメを最大限に楽しもう!

 ほかにも、シワやシミ、ニキビ、毛穴など、悩み別お手入れ方法の解説も役立つ。個人的に最も今すぐ使えそうだと感じたページは「化粧品のオススメの使用期限」についてだった。化粧品をため込んで部屋が片付かない女性は、私だけではないはずだ。「化粧品の捨てどき」を教えてくれるだけではなく、洗面所や鏡台の環境を整えることによって、コスメの力を最大限に引き出すワザにも注目だ。キッチンで使うラップや、ビニール製手袋をスキンケアに活かす方法も取り入れやすい。

 モテるためや、ライバルに負けないためというよりも、基本をおさえたメイクやスキンケアをすることで、生活の質を向上させるための本だと感じる。ライフスタイルや職業、年齢に関わらず、すべてのキレイになりたい女性は必携の1冊だ。

文=川澄萌野