リアルな性描写・ドロドロの愛憎劇・純愛… いま女性に人気の小説ジャンル“オトナ恋愛”とは?

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/19

    オトナ恋愛

 映画監督・園子温が「驚いた! 彼女にこんな官能的文才があるとは! 読むべし!」と、絶賛した『撮られたい』。美しくも淫らなロマンス小説となっている同作の著者は、『ヤングアニマル』『ヤングチャンピオン』など、多数の雑誌で表紙を飾る、現役グラビアアイドル・今野杏南(こんの あんな)だ。

 グラビアアイドルだけでなく、日頃は主婦や会社員として働き、仕事や家事の合間に作品を数話ずつ投稿できるのが「E★エブリスタ」。月間770万人が訪問するスマホ小説サイトだ。220万点以上の作品を配信する同サイトの中でも、オトナの恋愛小説だけをピックアップした「エブリスタウーマン」は絶大な人気を誇る。2014年度の作家別売上ランキングTOP10のうち、大人恋愛ジャンルの作家が10人を占め、月間売上が100万円以上を達成する作家も多数誕生するほど。今野が描いた『撮られたい』は、「エブリスタウーマン」でエブリスタ内歴代最速の71日で100万円超えした作品だ。

 『撮られたい』以外にも、“オトナ恋愛”系で人気の高いの作品はたくさんある。それらすべての作品に共通しているのが、相手となる男性が“御曹司”“俺様”“ドS上司”など、一般社会ではなかなか見られないという点だ。

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「お前が来て欲しそうだったから、来たんだろ?」(『liar』)
「俺といるのに他の男のことを考えるなんていい度胸だな」(『ビターチョコレート』)
「俺を放っておいた罰」(『契約婚』)

 上記のようなセリフが飛び出す“オトナ恋愛”。日常生活にドキドキが足りないオトナ乙女は、まず「エブリスタウーマン」で非日常に触れてみてはいかがだろう。

オトナ恋愛

「オトナの恋愛小説―エブリスタウーマン―」
価格:無料(「E★エブリスタ」登録無料・アプリ内に有料コンテンツあり)
対応OS:iOS 6.0以降、Android 4.0以降
⇒iOS版
⇒Android版

■『撮られたい
著:今野杏南
価格:1,800円(+税)
発売日:2014年4月15日
出版社:ティー・オーエンタテインメント

性に対するトラウマを抱える、売れないグラビアアイドル・雨野はな。ある日マネージャーに「女としての色気が無いから仕事が来ない」と、解雇通告を受ける。だがある日、気鋭のカメラマン秋崎楓と出会い、彼に調教されていく度に、彼女の奥に眠っていた「女の性(さが)」が目を覚ましていく……。