Remember Aice⁵! レジェンド声優ユニットが駆け抜けた2年間を超ダイジェストで振り返る

アニメ

公開日:2015/8/13

 2015年秋、結成から10周年を迎える声優ユニットのAice⁵が復活します。現在放送中のアニメ『それが声優!』への出演を皮切りに活動を再開する彼女たちですが、活躍したのは2000年代の中盤。若い声優ファンには、彼女たちがどんなユニットだったか知らない人も多いかもしれません。

▲8月14日から始まるコミックマーケット88の「それが声優!」ブースでは、アルバム『ALL SONGS COLLECTION【それが声優!盤】』を販売。リマスタリングされたAice⁵の全楽曲が収録された、入門にうってつけの1枚です。

 Aice⁵(後ろの「ファイブ」は発音しません、念のため)は堀江由衣さん、神田朱未さん、浅野真澄さん、たかはし智秋さん、木村まどかさんの5人からなる声優ユニット。リーダーとなる堀江さんが、先発の声優ユニットであるDROPSを見て「自分もユニットやりたい!」と思い立ち、仲のいい女性声優を誘って2005年に結成が発表されました。

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 アニメ作品や事務所に縛られず結成された奔放さ、そして人気の絶頂にあった堀江さん(しかも当時の彼女はライブが少なかった!)らによるユニットの結成は、声優ファンから驚きを持って迎えられました。そして彼女らは2006年のデビューシングル『Get Back』発売後もコンスタントに楽曲を発表したりネットラジオをしたり……それぞれ多忙な声優業もなしながら、2007年春には1stツアーまで成功させてしまいます。

▲『Get Back』以降も、シングル6枚とアルバム1枚を発売したAice⁵。筆者個人的にはアルバム『Love Aice⁵』内に収録された各メンバー作詞の楽曲が、それぞれ“らしく”ておすすめです。

 そんなAice⁵の人気ぶりは、現在の声優ユニットではたとえがたいほどの勢いでした。しかし、実は彼女たちがイベントやライブを行なったのはほんの数回。上記した1stツアーのラストに、2007年9月の横浜アリーナライブをもって解散することが発表されます。今でこそアニメ系ライブのメッカとなった感のある横浜アリーナですが、当時そこで単独ライブを行なった声優および声優ユニットは数えるほど。しかもAice⁵は平日夜の公演にもかかわらず、会場を1万人のファンで埋めたのです。

 もちろん声優ユニットは1980年代から存在しましたし、2000年代にもクローバーやみっくすJUICE、Prits、らいむ隊など個性的なユニットがたくさん存在しました。しかしそんな大舞台にわずか2年で辿りついたAice⁵は飛び抜けた成功者であり、東山奈央さんや五十嵐裕美さんなど後進にも大きく影響を与えた彼女たちは紛れもない“伝説のユニット”なのです。

▲ラストライブの様子が収められたDVD『Aice⁵ Final Party LAST Aice⁵ in 横浜アリーナ』。あの興奮が2015年にもなってもう一度味わえるなんて……!

 解散の理由について、2015年8月2日放送のラジオ『堀江由衣の天使のたまご』で浅野さん自身が「私の人生プランの都合で」と仰っていましたが、その浅野さんの呼びかけによって復活という自由さもAice⁵らしいところ(LINEでメンバーの意向を探ったとか、軽っ!)。今後、9月30日にはニューシングルの発売、11月22日には『それが声優!』のユニット・イヤホンズとの合同ライブが控えていますが、往年のファンとして望むのはやはりさらなる活動。“これぞ声優(ユニット)”という自由で楽しいAice⁵をまだまだ観たいですね!

■Aice⁵ 結成10周年記念特設サイト

文=はるのおと