女性ファンを虜にする怪談ユニット「怪談社」インタビュー|夏のホラー部第2回

更新日:2015/8/17

 舞台やネットで“怪談語り”を披露する人たちが増えている。そうしたムーブメントの象徴的存在ともいえるのが、2007年に大阪で結成された怪談ユニット・怪談社だ。怪談ライブを中心に、書籍、映像とさまざまなジャンルで恐怖を表現する怪談社とは? メンバーの紗那(しゃな)、紙舞(かみまい)両氏を東京・四谷の事務所に訪ねた。

――怪談社のライブは女性ファンが多いそうですね。

紗那:よく驚かれますね。基本、怪談業界って野郎が多くて、たまによそのイベントに呼ばれていくと、出る側も見る側も男ばっかり。全然いい匂いがせえへん。

紙舞:手伝ってもらっていたスタッフも男女半々くらいで、それも珍しがられましたね。

――怪談をやればモテるのかな、というのが個人的に気になるところなんですが。

紗那:モテへんよ! 女性のお客さんとしゃべったり、差し入れもらったりはするけど、決してモテてるわけではない。それでモテてると感じたら頭がおかしい(笑)。

紙舞:すみませんくらいに思ってますから。色眼鏡で見られることはあっても、いい目に遭うことはまずないですよ。

――そうなんですか。

紗那:怪談師なんて誰でもなれるし。もし悪いことして捕まっても、「職業・無職」と書かれる系やからね、怪談師は。

紗那さん

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