カネ無し・コネ無し・前職もクビ 雑用係から「ルイ・ヴィトン」CEOに登りつめた男が語る出世の極意とは?

ビジネス

更新日:2015/8/14

    ルイ・ヴィトン

カネ無し。コネ無し。前職もクビ…。

 世界的ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」。まさか同ブランドの最高経営責任者(CEO)にまで登りつめた男が、雑用からのスタートだったとは知る由もない。ルイ・ヴィトンの元CEO、マーク・ウェバーの初書籍『ルイ・ヴィトン元CEOが教える出世の極意』が2015年7月30日(木)に発売された。

 ファッションデザイナーやブランド経営者が、思い入れやビジネス論を綴った自伝は星の数ほどある。しかし、同書はそれらと一線を画す。貧しいショップ店員からキャリアを始めた実体験をベースに、「上司との付き合いかた」「ライバルに一歩先んじる方法」「出世できるキャリアの築きかた」など、世のすべてのビジネスパーソンが抱える悩みに答えるという、前代未聞のビジネス書だ。

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    ルイ・ヴィトン

 ウェバーの前職は、33年間勤めたシャツメーカーの「フィリップス・ヴァン・ヒューゼン」社。雑用係から始まり最終的にはCEOに登りつめた。しかし2006年、誰もが羨む職を突如解任された。

 世に出回る経営者の自伝では、不名誉なエピソードは“恥”とされるためか、多くは語られない。しかし同書では、「自らの挫折を次世代読者の参考にしてもらいたい」という熱い思いから、失業を味わったときの心境から、困難を乗り越え、ルイ・ヴィトンCEOに電撃抜擢されるまでの道のりが赤裸々に綴られている。

    ルイ・ヴィトン

 ウェバーは、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループ傘下企業であるDKI(ダナ・キャラン・インターナショナル)の会長兼CEOを兼任した人物でもある。

 ただ、DKIのダナ・キャランはウェバーの登用を最後まで反対していた。というのも、キャランは高級ブランドで経験を積んだ人材を望んでいたため、シャツメーカー出身のウェバーは、キャランの条件に満たしていなかったのだ。当初は不仲だった2人が、いかに和解し、タッグを組むに至ったのか。すべては『ルイ・ヴィトン元CEOが教える出世の極意』で語られる。

 恥も失敗もありのままに書いてあるからこそ、響くものも大きい。0から頂点まで登り詰めたウェバーの生き様を知り、ビジネスだけでなく人生にも活かそう。

■『ルイ・ヴィトン元CEOが教える出世の極意
著:マーク・ウェバー
訳:須川綾子
価格:1,389円(+税)
発売日:2015年7月30日(木)
出版社:飛鳥新社