真のファンなら英語で言える!? 『スター・ウォーズ』の名言 【エピソード4編】

文芸・カルチャー

更新日:2015/10/23

 今冬12月18日に公開が決定した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。1983年に公開された「エピソード6/ジェダイの帰還」から22年の時を経て、「もう公開が待ちきれない!」というファンの方も多いはず。

 とはいえ、まだまだ4か月近い時間があるので、ここは落ち着いて全作……もとい、せめて「旧3部作」をじっくり見直し、最新作に向けた復習期間にあてたいところですね。もちろん、そこは天下の『スター・ウォーズ』。「旧3部作なら、もう今年に入って10回以上は見たよ!」というコアなファンも少なくないでしょう。

advertisement

 そんな熱い『スター・ウォーズ』ファンの方に、さらに一歩踏み込んだ復習方法を提案します! それは、「各キャラクターの名言を、原文(英語)で言えるようになる」こと。ルークやダース・ベイダーたちの生のセリフを、ネイティブのように理解できるようになれば、ジョージ・ルーカスの世界観をさらに深く理解できたことになるでしょう。

 そこで今回は、自他ともに認めるスター・ウォーズファンであり、9月15日に発売の『CD付 スター・ウォーズの英語』シリーズで翻訳・英文解説をされている、カリスマ英語講師の安河内哲也氏に、旧3部作の英語名言の詳しい解釈法をお聞きしました。本書で初公開の公式アートワークと共に紹介します!

 

◆スター・ウォーズの英語名言 その1

You are a part of the Rebel Alliance… and a traitor. Take her away!
お前は反逆軍のメンバー…裏切り者だ。連れていけ!

――ダース・ベイダー
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード4 [新たなる希望]』-P24)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 エピソード4は、帝国の元老院の一員であるレイア姫が、帝国の宇宙要塞デス・スターの設計図を入手し、それをダース・ベイダーが取り戻そうとするところから始まります。

 元老院の一員でありながら帝国に従わないレイア姫は、ダース・ベイダーにとって a traitor (裏切り者)であり、拘束の対象。そのため、部下に Take her away 「彼女を連れていけ」と命令し、レイア姫を監禁するのです。

 

◆スター・ウォーズの英語名言 その2

Help me, Obi-Wan Kenobi. You’re my only hope.
助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです。

――レイア姫
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード4 [新たなる希望]』-P38)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 叔父が購入したR2-D2を磨いていたルークに、R2-D2はレイア姫がオビ=ワン・ケノービに宛てたホログラム映像の一部を見せます。

 You are my only hope. は、直訳すると「あなたが唯一の希望です」で、誰かに何か大切なことを頼むときに使われます。エピソード4の副題が「新たなる希望(A New Hope)」でもあり、この3部作の象徴的なニュアンスが感じられますね。

 

◆スター・ウォーズの英語名言 その3

You must learn the ways of the Force if you’re to come with me to Alderaan.
もしも私とオルデラーンまで来たいのならば、君はフォースを使う術を身につけなければならん。

――オビ=ワン・ケノービ
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード4 [新たなる希望]』-P52)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 「R2-D2に記録されたデス・スターの設計図を、オルデラーンまで届けて欲しい」というのが、オビ=ワンに対するレイア姫の頼みでした。

 オビ=ワンは、この旅にルークをともに連れて行き、彼に the ways of the Force (フォースの流儀)を教え込もうと考えます。

 この英文でポイントとなるのが be to +動詞 で、これは計画や意志を表す場合によく使われます。暗にルークを誘いながら、must を使った強い口調でジェダイの道に導こうとしているのです。

 

◆スター・ウォーズの英語名言 その4

When I left you, I was but the learner; now I am the master.
お前の元を去ったとき、私はまだ修業の身だったが、今の私はマスターだ。

――ダース・ベイダー
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード4 [新たなる希望]』-P101)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 [エピソード3/シスの復讐]での戦いで敗れた、因縁のオビ=ワン・ケノービとの再会シーンでダース・ベイダーが言ったセリフです。

 ここで使われている but は、only (~にすぎなかった)と同じ意味。以前は未熟だったため敗北したものの、時を経て「マスター」となり、当時よりはるかに強くなったと言っているのです。

 

◆スター・ウォーズの英語名言 その5

Remember, the Force will be with you… always.
忘れるな、フォースは君と共にある…常に。

――オビ=ワン・ケノービ
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード4 [新たなる希望]』-P115)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 フォースの力を信じてデス・スターの破壊に成功したルークに届いた、オビ=ワンの言葉です。

 remember を命令形で使う場合、「覚えておきなさい」と念を押すニュアンスになり、大切なメッセージを伝えるときによく使われます。「どのような時であっても(always)、フォースが共にあることを覚えておきなさい」と、これから戦いの日々を繰り広げる上で最も大切なことを伝えたセリフと言えます。

 


 

 シリーズの第一作である[エピソード4/新たなる希望] だけでも、密度の濃い英語が次々と登場しますね。次回は、ヨーダやダース・ベイダーの告白など、全世界に衝撃を与えた[エピソード5/帝国の逆襲]のセリフを紐解き、さらに深いフォースの世界に迫ります!

 

CD付 スター・ウォーズの英語

『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード4/5/6』

安河内哲也 / 各1,600円+税

 ルーク・スカイウォーカーを中心に、銀河に自由をもたらすための戦いを描いた『スター・ウォーズ旧三部作』を、公式の最新アートワークと英語で読み解く、ファン必携のシリーズ。

【ポストカードセットがもらえる! 3冊セット予約受付中!】

©& TM 2015 LUCASFILM LTD

 

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の予告編もチェック!!