「上間江望」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/8/21

上間江望

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第77回となる今回は、ゲーム「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」神園しのぶ役、「オメガラビリンス」のパイ役などを演じる上間江望(うえま・えみ)さんです。

――撮影おつかれさまでした! 外ロケはどうでしたか?

上間:外での撮影が初めてなので、街中でもっといろんな人に見られるのかなと思いきや…、慣れているスタッフさんのおかげもあって、自然な感じで撮っていただきました! いつものTwitterの画像などとはまったく違う表情が出ていたんじゃないかなと思います。

――服装は、普段から明るめの色が多い?

上間:いつもはモノトーンとか暗めの色が好きなんですけど、撮影の時は、いつもと違ったイメージでお〜って言われるように、明るい色に切り替えるようにしています。最近は白い服が多いですね。

――この夏に発売されたゲーム「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」(PS4/PS Vita用ソフト)では、神園しのぶ役を演じていますが、どんなキャラクターですか?

上間:見た目はツンとしていて、頭もよさそうに見える黒髪ロングなんですけれど、じつはそんなに勉強もできないし(笑)、ツンツンしているように見えるのも、不器用で、気持ちを素直に出せないからで。しかも、むっつりスケベだったりして、見た目とのギャップが本当にかわいらしい女の子ですね(笑)。真夜(まや)ちゃんという妹がいて、その子はホワッとした見た目なのに中身がしっかりしているという、よくできた姉妹です(笑)。

――前作に比べて、女の子たちの愛情表現がさらにすごくなったというウワサが! しのぶちゃんもやはり…?

上間:悪魔モードという新要素が追加されて、前作には出て来なかった見習いの悪魔が出てくるんです。普段はただただ好きって伝えてくる女の子たちが、ちょっとドSになっちゃうモードで…。しのぶちゃんも、悪魔モードに入ると、「何よこれ、ふにゃふにゃじゃない」っていう台詞が(笑)。何がふにゃふにゃなのかな…? って想像しながら、収録してました(笑)。

――(笑)。うまく言えましたか?

上間:うまく言えました! 悪魔モードの台詞はけっこうたくさんあったんですけど、普段のしのぶちゃんよりドSモードの収録のほうがサクサクいった気がして…。自分の新たな一面を見つけた気がしました(笑)。

――「ぎゃる☆がんTVリターンズ」では、パーソナリティを務めていましたね。

上間:ゲーム発売までの期間限定で、ゲストの方と一緒に実際にゲームをプレイしたりして、楽しかったです! 女の子たちの台詞が、捉え方によってはエッチに聞こえてしまうものもあるので、ワーキャー言いながらプレイしていました(笑)。

――その様子が思い浮かびます(笑)。じゃあ、ゲームはかなりプレイしている?

上間:発売前の時点で、体験版を2周しました(笑)。体験会ではファンの方にもプレイしていただいて。みなさん、ハァハァ言いながら遊んでいただきました(笑)。


――(笑)。PS Vita「オメガラビリンス」では妖精のパイ役ですが、どんなキャラクターですか?

上間:メインヒロインの皆さんを導くナビゲーター役です。基本的に自由に行動している、あっけらかんとした妖精で、女の子のおっぱいが大好きなんです(笑)。「〜なのです」というのが口癖で、そういう特徴的な口癖のあるキャラクターは初めてだったので、楽しく演じられました! 見た目もすご〜くかわいいので、早く見てほしいです〜。

――今年4月からスタートした、文化放送超!A&G+「はりけ〜んず前田と上間江望の「がむちゃら!」」はどんな番組ですか?

上間:オタク芸人の前田さんと一緒に、私の日々成長する姿をお届けしていく番組です。私の進行がいつもグダグダになりがちで、よく番組中に前田さんからダメ出しされながら(笑)、お互いに放送ギリギリのことを言ったりとか。

――カットされずに!?

上間:カットされたんだって後で分かることもあるし、前田さんはベテランの声優さんとお仕事されたときのエピソードをけっこう語られるんですけど、それがそのまま放送されることも(笑)。意外な方の、意外なお話が聞けちゃうかもしれない番組です(笑)。

――興味深いです(笑)。毎月1日に更新されている「Emily Channel」は、どんな番組ですか?

上間:上間江望がどんな声優なのか分かるような動画があるといいねっていうところからスタートした個人の番組で、この5月からニコ生の1時間番組になりました! 本当にムチャブリが多くて、箱のなかに入っている50個のお題を順番に引きながら、ひたすらこなしていくという…。「とりあえず腹筋して!」とか「すごく暑くなっちゃった犬のモノマネをして」とか、まともではないお題ばっかりで(笑)。

――確かに(笑)。いちばん大変だったムチャブリは?

上間:「カメラに向かってあくびして」ですね。口の中ってあんまり見せることがないじゃないですか。それがすごく恥ずかしいことだと、その時に知りました(笑)。だから、収録中に照れちゃって顔を背けたら、その後の打ち上げで責められました(笑)。そんな感じで、楽しくやらせていただいております(笑)。


――では、声優を目指したきっかけを教えてください!

上間:私、中川翔子さんが好きで、「天元突破グレンラガン」の主題歌を聴いたときから、よくアニメを見るようになって。そこで声優という仕事を認識して、私もオトナになってしまう前に一回くらい夢を追いかけたいなと。それで、声優になるための勉強をはじめました。

――どんな勉強から始めた?

上間:出身が岐阜なので、まずは日本ナレーション演技研究所の名古屋校に2年間通って、3年目からは東京校に、最初は夜行バスで通って、途中からこちらに引越してきました。

――どんな声優になりたいと思ってた?

上間:アニメはもちろん、映画の吹き替えもしてみたいと思ってました。「アバター」という映画で初めて3Dを見て、すごくきれいな映像で、しかも異世界で、こんな画面から自分の声が流れてきたらすごいだろうなって。今は特に、家族と離れて暮らしているので、離れていても見てもらえるという意味でも、吹き替えをしてみたいです。


――Tifanというユニットの活動では歌詞とボーカルを担当されてますが、もともと歌を始めたきっかけは?

上間:お仕事として始めたのは、今の事務所に入ってからです。Tifanを結成したのも同じくらいですね。その前から、Tifanのギター担当の田仲圭太くんの仮歌を歌わせていただいたこともあって、ボーカルトレーニングもしていたし、歌う機会はいろいろありましたね。ひとりでカラオケでオールすることもありました。

――アニソンやキャラソンを歌ったことは?

上間:「ひぐらしのなく頃に粋」(PS4/PS Vita用ソフト)のグランドエンディング曲「ひとつのいのち」は、ゲームの世界観をそのまま表現したような曲で、気持ちの込め方が難しかったんですが、とてもいい経験になりました。キャラソンは、「ぎゃる☆がん」で初めて歌わせてもらって、そのキャラクターの気持ちになりきって歌うというのがすごく楽しかったので、また歌ってみたいです。アニメのオープニング曲なんて歌えたら、母が泣いて喜びます(笑)。

――Tifanでは作詞もされていて、神代海凪役で出演しているゲーム「バレットガールズ」の主題歌「Faith」は、ミュージックビデオも含めてかっこいい1曲! 歌詞に込めた想いとは?

上間:ゲーム自体は、女子が銃を持って戦う学園のレンジャー部を描いていて、けっこうお色気要素がいっぱいなんですけど(笑)。歌詞は、レンジャー部の女の子たちが傷つきながらも戦って、ボロボロになりながらも負けないぞ! っていう、負けん気の強い女の子をイメージして書きました。

――他にも、歌詞を書いた曲はありますか?

上間:「がむちゃら!」のエンディングテーマの「あるこう」という曲は、実家から出てきて、まだちゃんと食べていけるかどうか分からないところで、もっともっと頑張りたいという気持ちを書いた曲です。作詞はすごく時間がかかるんですけど、好きです。


――では、プライベートのお話に移ります! ジャンルに関係なく、好きなものを3つ挙げてください。

上間:カレー、ラーメン、ハンバーグ………いや、カレー、猫、JAM Projectでお願いします!

――わかりました(笑)。JAM Projectは…かっこいいですよね!

上間:地元にいるころから、ライブに行ってました。神戸とか、仙台とか、埼玉とか。とくに好きな曲は、「Crest of“Z’s”」。ゲーム「スーパーロボット大戦Z」の主題歌で、最初から最後までハリケーンみたいな曲なんですよ! 嵐がきた! みたいな。みなさんすごくシャウトしてるし、高音もあるし。私、最初に聴いたときに、あまりにもスゴすぎて言葉を失ったくらいです。ライブでも、いちばん盛り上がるタイミングで歌うことが多いので、みんなで振り付けを踊ったりとか。

――猫は? 飼っているんですか?

上間:まだ飼ったことがなくて。親が、動物は亡くなると悲しいから飼うのはやめようと。でも、今は上京してきたので、自分のことをちゃんと飼えるようになったら、次は猫を飼いたいなって思ってます。

――「自分のことを飼えるようになった」と言えるのは、どんなとき…?

上間:貯金ができたとき!

――即答(笑)。それで、3つ目のカレーは?

上間:カレーは、きっと嫌いな人はいないと思いますが、私も好きです。いちばん好きなのは、カレーのルゥを使って自分で作るカレー。特に、ビーフカレーが好きです。作ったら必ずTwitterにあげますし、タイムラインにあがってくる他の方のツイートも必ず「お気に入り」にしてます。このお店が美味しいとか、メモしながら。


――休日の過ごし方は?

上間:お昼まで寝て、ご機嫌なときはお出かけします。たとえば、美味しいカレーを食べに行こうとか、美味しいケーキを食べに行こうとか。でも不機嫌なときは、ず〜っとおうちでゴロゴロしながらTwitterをしたり、テレビを見たりしてますね。

――じゃあ、Twitterのつぶやきが多いときは、家にいるのかも(笑)!?

上間:そうですね(笑)。Twitterって私にとって癒しの場所でもあって。フォローしてくださった方を私もフォローするという、相互フォローにしていて、リプライしてくれた方にはできるだけお返事をしているので、そういったやり取りがすごく楽しくて。

――ファンの方との触れ合いの場なんですね。

上間:声のお仕事では、スタジオの中での裏方的な仕事が多いので、応援してくださるみなさんとお話できる機会は貴重だなと。だから、イベントなどにも興味があります! 「ぎゃる☆がん」の体験会でも、ファンの方とワーワーお話させていただいて。声優とお客さんっていう立場ではなく、友達みたいな感じで、お話できたりするイベントがこれからもあったらいいなと思います。

――ちなみに、ファンの方に呼んでほしいあだ名はある?

上間:エミリーと呼んでいただきたいです。以前、地元でアルバイトをしていたときのあだ名なんですけど、気に入っているので。でも、なかなか定着していないので、ぜひエミリーと呼んでください♪


――では、これからどんな声優を目指したいですか?

上間:デビューしてから今まで、声のお仕事はもちろん、歌もイベントもラジオも作詞も、いろんなお仕事をさせていただいてきたので、これからも自分の枠を決めずに、もっといろんなことに挑戦していきたいなと思います。

――最後に、この記事を読んでくれた読者にメッセージをお願いします!

上間:真面目なお話もあって、私の新しい一面も知っていただけたのではないかなと思います。この記事で私のことを知ってくださった方は、この機会に、上間江望っていう変わったやつがいるなって覚えてくださると嬉しいです(笑)。そして、Twitterをフォローしていただいて、ぜひお話をしましょう! これからも応援をよろしくお願いします!!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

<上間江望>

・上間江望(ビットプロモーション)
http://bitpro.jp/uema/

・上間江望Twitter
https://twitter.com/uemaemi

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」)