村上春樹が“作家・村上春樹”のなりたちを解き明かす 待望の新刊『職業としての小説家』

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/17

    職業としての小説家

 日本でもっともノーベル文学賞に近い小説家と言われ、日本のみならず世界も注目する村上春樹の新刊『職業としての小説家』が、いよいよ2015年9月10日(木)に発売を迎える。

 本著では、村上がはじめて本格的に、自身の小説の現場、そしてそれを支える文学の世界への考えをめぐって語り尽くした、読者待望の一冊となっている。作家・村上春樹のなりたちを、全12章のバラエティ豊かな構成で、自伝的な挿話も存分に盛り込みつつ、味わい深いユーモアとともに解き明かしていく。

 芥川賞、ノーベル賞など、時に作家の周辺をいたずらに騒がせてきた「文学賞」の存在について、彼自身はどう考えているのか。なぜ、どのような形で、ある時から日本を出て、いかなる試行錯誤と悪戦苦闘を経ながら、世界へ向かう道を歩みはじめたのか。3.11を経たこの国のどこに、問題があると見ているのか。そもそもなぜ、彼は小説家という不思議な職業を選び、以来、40年近くの長きにわたり、衰えぬ創造力で書き続けているのか─

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 それらすべての問いに対する、村上の誠実で力強い思考の軌跡が、ここにある。

■『職業としての小説家
著:村上春樹
発売日:2015年9月10日(木)
価格:1,800円(+税)
出版社:スイッチ・パブリッシング